星へ行く船シリーズ1星へ行く船

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  • 出版芸術社
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本棚登録 : 314
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934912

作品紹介・あらすじ

森村あゆみ、19歳。〈ちょっとした事情〉で地球を捨て、火星へ家出中。
宇宙船に乗って無事に地球から出航したと思ったら、怪しげな男たちと同室になってしまい、やっかいな事件に巻き込まれて――!? 表題作ほか、きりん草とそれに関わる人たちを描いた「雨の降る星 遠い夢」、水沢総合事務所へあゆみが就職する前のエピソードを描いた書き下ろし「水沢良行の決断」、新あとがきを併録。シリーズ初単行本化。1、2巻同時発売。

感想・レビュー・書評

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  • 青春ど真ん中時代に読んで世界観に憧れた本。
    麻子さんのようになりたくて、
    みんなが敬遠するお茶汲みを楽しみながらやってた覚えがある。
    麻子さんのように美味くは淹れられなかったのが悔しかった。
    押入れの中を探せばまだ持ってるはずだけど
    シリーズ新装・完結版がでるというなら是非手に入れて
    またあの時のような感動を、あの時以上の感動を体験したい。
    あの時理解できなかったこともわかるようになっているのかも。

  •  中学生の頃、コバルト文庫でシリーズ全巻持っていた。
    新井素子さん、久美沙織さん、氷室冴子さん。
    このお三方の本で、当時の私が出来ていたと言ってもいいくらい。
    あれからもう、随分経ったなぁ。

     まぁとにかく懐かしい!
    でも、あれ?!こんな感じだった?とも思う。
    独特の口語な文体に今の私は馴染めるだろうか、話の流れは覚えているだろうか。
    その辺は全く問題無く・・・むしろ読みやすかった。
    確かに時代を感じさせる箇所は、ちょいちょいある。
    でもそれすらも「懐かしい」の一言に尽きるし、ストーリーも読み始めると、あ、私この先知ってる!と、わくわくしながら楽しく読めた。
    シリーズの序章にあたる本なので、この本だけではまだこのシリーズの面白さはわかりにくいと思う。
     私のように、昔読んでた世代が懐かしいと楽しむのも良いけれど、初見の人も是非、シリーズ全巻読み進めて欲しいな、と思う。

  • [図書館]
    読了:2016/11/5

    あぁ…1981年だなぁ、と感じたところ。

    女性本人が、「お茶は女性が入れるもの」と思っていたり、
    男性がタバコを吸うのは当たり前、
    宇宙にまで定期的に行ける技術がありながらドアモニタがない(ために敵の侵入を何度も許す)
    盗聴器音声を録音する「テープを入れ替える」


    あぁ…コバルトだなぁ…と感じたところ。
    無知のど素人の小娘であるところの主人公に対して都合よく紳士的な周りの方々。
    暗殺者なのに口調が軽い。「君はこの中でただ一人、まったくの部外者じゃなかったっけ。
    銃の撃ち合いする場面なのに描写に緊迫感が皆無。

    新井素子という作家さんを「少女向けSFの大家」みたいな感じで認識していたので、もっと舞台設定やストーリーなどガチガチの本格派なのかと思ってた。むちゃくちゃ軽かった…。

    でも面白かった。ほぼ一度も本を置かずに一気に読みきるくらいには。最終章の主人公の決意も共感のできるものであった。あと、この本まるまる一冊「星へ行く船」だと思ってたので、あそこで「大団円」と記述されてすごくびっくりした。

    「雨の降る星 遠い夢」の最後の方、「そして、人間ってのは、誰かを犠牲にして勝つより、戦わずして悲劇の主人公演ずる方が楽な精神構造してる。確かに。」というのが自分にはずしっと来た。

  •  うわああああああぁ懐かしい~!
     ハイどーも、新井素子リアルタイムな元文学少女です!
     中学ん時、担任の先生に、
    「お前な……せっかく読書好きなんだから、新井素子ばっかり読んでんじゃねえよ」
    と呆れ気味に言われちゃったくらい、大好きだったんだっっっ!(ミステリも読んでたけど、やっぱ学校で話せるのって少女小説だったしねえ)
     コバルトで全部揃えたはずだけど、実家に残ってるかなあ~?

     ところで、今回のは決定版! だそーで、素子さん、ずいぶん直したそうです(あとがきにあります)。
     おかげですっごーく読みやすくなってる!
     コバルト版の「クセ」「誤字脱字」「若者言葉(昔の)」に辟易した方も、今回の新版シリーズは大丈夫かもしれないよ-。

  • 私は、いい年したオッサンだかヤングアダルト、ライトノベル、ジュブナイルもよく読む。新井素子さんの星へ行く船を読み、ラノベって面白いなとあらためて感じる。

  • 母親から引き受けた本。小学生をこの本と共に過ごしたので思い入れが強い。太一郎さんがかっこ良い、あゆみちゃんよりもレイディとのラブ希望だった。何はともあれ、新井素子の文体は良い意味で小説っぽくなくて読みやすい。素子ワールドに引き込まれる。

  • 本作を最初に読んだのは約30年前のこと。それ以来、ストーリーは忘れていたけれど、作品の存在は覚えていた。印象に残っているのは、主人公の森村あゆみのキャラクタだ。快活で女の子らしくて、もしかすると当時の私の理想の女性だったのかもしれない。当時の私にとっても、森村あゆみは歳上のお姉さん。今となっては娘(いないけど)に近い年頃である。森村あゆみの印象は変わらないが、自分の視点が変わったことで、より深く作品を味わえた。思い出話になってしまった。ついでに話してしまうと、30年分前の本作はコバルト文庫から出ていた。今でいうところのライトノベルのレーベルだ。当時はコバルト文庫を読み漁っていたなあ。その中でもこのシリーズは印象に残っている。なお、本書には書き下ろしの短編とあと書きが追加されている。

  • ライトノベル好きには良いかも
    可もなく不可もない内容で未来宇宙の楽しい話

  •  バリバリのハードSFとは違う、どこか穏やかで温かみのある作品ですね。主人公・あゆみちゃんの心の声に「うふ」とか書いてあるあたり時代を感じますが、随分修正に時間をかけたようでそれ程古さ、読みにくさはないように思います。まだ殆ど触れられていない同僚もいることですし、これからの話の進展に期待大です。

  • 高校生の頃に読んで以来だったけど、今読んでもかなりハマる。昔読んだときはあまり気にしてなかったけど、太一郎さんてかなり背が低いんだなぁということにびっくりした…でも、やっぱりかっこいい!そして名言多い。思えば私のSF好きとラブコメ好きはここが原点かもしれない。

  • 今では当たり前の、主人公のお喋りで地の文が構成されている小説の嚆矢は『星へ行く船』だと思います。

    私は図書館にあったのを読んだの…中学かな。面白いよと年上のお姉さんに勧められて初めて少女小説を読んだのがこれ。

    コバルト版でしたから『ロマンチックSF』って添え書きがタイトルにありました。当時は、あゆみの、ショパン聞いて、云々のくだりに、わかるなーって…。

    優しく読みやすく、ドキドキする。
    なんて通り一遍の感想で夢中になりました。

    でもいま読むと、そんなに甘ったるいお話ではなく。

    地球に住むのが特権の未来。
    富裕層の令嬢、森村あゆみは、政略結婚がいやで、短大を出てすぐおよめさん…なんてと、宇宙に家出を。ところが一人で使えるはずの個室には、密航者の男性が二人。どうも彼らもわけありで…という導入。

    レイモンド・チャンドラーが出てくる通り、このお話は、少女版のソフトな、しかし、かっちりした探偵小説でSFなのです。

    相当いっぱい本を読んで、習作もなさった、その後に書かれた、若い感性が生んだ、ティーンから大人まで惹きつける作品だと今ならわかります。

    太一郎さんは、今時の少女小説のヒーローより、相当鋭い…冷たさや理知的なとこも隠してない…ちょろくない男性ですし。

    出版当時の細かい日常性のディティールが、作品にリアリティをもたせているのと対象的に、SFとしてこだわっている描写や作者なりの設定ルールはきちんと書かれているので、読者は、つい日常の延長みたいに気軽に読んでしまう世界も、SFの中で起きている『事件』なんだと知らされます。

    その匙加減が、やはり少女小説だけあって、とても品よくソフトで。ハッピーエンドですけど、これはきっちりハードボイルドSF。

    少女でも、舞台が宇宙でも…。
    それが成立するところがファンタジーなのです。

    ちなみに私、これ読み返してロバート・B・パーカーの『初秋』を思い出しました。

  • 完全版だそうで

    書き下ろしが嬉しい

  • SFと言うかライトノベルと言うか、コバルト文庫的な実に優しげなストーリーでした。
    地球が人口過密になって色々な星への移民が推し進められている、っていう設定は、ばら色の宇宙開発で一時代前という印象を持ちましたが、話自体は楽しかったです。

    細かい話ですが、宇宙船の中に個室が1部屋しかないってのは何だかなぁ、という感じでちょっとイメージが湧きづらかったです。

  • "「だけど!」
    あたし、大声をだす。どん、なんて砂をたたいて。
    「だけどね!今帰ったら、あたし絶対後悔する!これじゃあたし、まるっきり負け犬だわ。夢が破れて泣いて帰るなんて」
    「実際負け犬なんだから仕方ねえだろ!」
    太一郎さんも、あたしにつられて大声をだす。
    「あんたの夢は破れたんだろうが!」
    「何の為に手があるのよ!」
    「手?」
    「夢が破れたら、それをつくろう為に、手があるんじゃないの!」
    「……そんな理屈初めて聞いた」
    「うん、あたしも初めて言った。とにかくあたし、もう一回やり直してみるわ。リターンマッチよ」
    「あんたねえ」"[p.138]

  • コバルト文庫か!懐かしい。
    これからどう化けるのか楽しみだな。

    表紙のイラストの色使いがすてきだ!かわいい!!

  • 献本頂いた本なので本当はもっと早くに読んでレビューを書かねばいけなかったと思うんですが、習性で全巻出そろうまで待ってしまいました。
    さて「星へ行く船」ですが、コバルト文庫版で過去に1度ならず読んでいます。ただし相当な昔でいい感じに記憶も飛んでいたので、フレッシュな気持ちで読めました。
    今回だいぶ校正をきちんとやられているようで、だいぶ読みやすかったです。しかも思った以上に古びてない。宇宙船を含めた未来の描写に関しては、現代のSF事情から見るとややリアリティに欠けてる面は否めませんが、火星の街の描写やきりん草など、宇宙を舞台としてSFとしてうなずけるところもあります。まぁこのお話はそんなディテールよりも、主人公を含めた人の活躍を読む本でしょう。
    そしてこの本は、個人的に持っている新井素子の唯一のサイン本なので、大事に読ませて頂きました。

  • 新井素子さんの代表作とも言えるコバルト文庫版「星へ行く船」シリーズのリメイク版。所々、今は無いものを現代風にアレンジし、違和感ないように修正しています。例えば「カセットテープ→コンパクトディスク」のように。素子さんファンのお楽しみ「あとがき」もリメイク版用に書かれています。

  • コバルト文庫で読んでいた星へ行く船シリーズが装いを新たにして、発売されました。あゆみちゃん、太一郎さん、懐かしい昔なじみに会ったようです。全巻そろえて読破するぞと思ったら、一日で既刊の4巻まで読破してしまいました。今の時代にも合うように手直しされているので、若い読者にも是非是非読んでもらいたいなぁ。

  • いや~、すごいよね~。
    30年くらい前?
    なつかしさを覚えつつ、突っ込みながら読めた。

  • あぁ〜〜〜懐かしい❤︎
    大好きなシリーズです!
    読み返してみると(平成版のようですが)そうだった!と色々思い出しました。
    最終巻は哀しかったですが…続きの発売が楽しみです!

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著者プロフィール

新井素子

一九六〇年東京生まれ。立教大学独文科卒業。高校時代に書いた『あたしの中の……』が第一回奇想天外SF新人賞佳作を受賞し、デビュー。八一年『グリーン・レクイエム』、八二年『ネプチューン』で連続して星雲賞を受賞、九九年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞した。他の作品に、『……絶句』『もいちどあなたにあいたいな』『イン・ザ・ヘブン』『銀婚式物語』『未来へ……』など多数。

「2019年 『ダイエット物語……ただし猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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