星へ行く船シリーズ3カレンダー・ガール

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  • 出版芸術社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934936

感想・レビュー・書評

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  • ええと、ですね。

    このお話、執筆された当時もすごく好きでしたが、読み返して思うのは。

    毛皮や洋服の大手メーカー、近藤商会。そこが売り出した毛皮のコレクションモデルを務める少女が誘拐された?

    その現場は、主人公のあゆみ達の上司、水沢と、新妻になった麻子さんがハネムーンに向かう宇宙船の中。無関係なはずの麻子失踪を受けて事件が動き出す…!

    というお話なのですが…。

    新井素子という作家様は、大人らしい大人と、ティーンらしいティーンを、きちんと書きたい作家様なんだなと思いました。

    それは、悪役に至るまで。
    あまりに凶悪な人間はいなくて。

    それは、スピンオフの熊さんが主人公のお話を読んでもよく感じられて。今回のスピンオフ、私は大好きだったのですが…。

    その時の年齢らしく生きる人…というのを、丁寧に書きたい方なんだと思います。

    どこららへんが?

    それは、このチャーミングなSFを、ご自身でお読みになってくださいませ。

  • "「太一郎さん、あとお願いっ!」
    「お、お願いっておい」
    太一郎さんもおしのけて、まりかちゃんと並び、桜木氏をおいかける。
    「お姉さん、とめないで」
    「誰がとめるもんですか。まだ残ってるもの」
    「え?」
    「おっかけてつかまえてひっぱたいてかみついて」
    「そうよね。お姉さんっ!」
    ひしっ。まりかちゃん、あたしの右手を握りしめ。
    「けとばしてはりたおしてつねってぶんなぐって」
    「とにかくしばきだおすのよっ!」"[p.246]

  • 世間知らず娘の暴走劇って言ってしまえばそれまでですが、扱っているテーマは結構重いですよね。物語のなかではみんな納得してしまいますが、このオチに納得できない人はある程度はいるかもしれません。
    しかし、中盤あたりで物語が転がり始めると、一気に読んでしまいますね。

  • いや〜懐かしい!楽しい!嬉しい!
    いろいろ、たくさん覚えていました。
    太一郎さんの科白にキュンキュンです。

  • いやはや、読んでいて恥ずかしいということが分かってくるんだねぇ。あの頃は…という感じもあり~の。
    面白い。

  • どんどん話が進みますよぉ。あゆみちゃんも守る側を経験して、かっこいい大人になっていきます。そばで支えてくれる人がいるって素敵だなぁ。

  • 高校生の時に読んだはずなのに内容完全に忘れてた。未来の話だけど書かれた時の時代を感じさせる。

著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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