キットラー対話―ルフトブリュッケ広場

制作 : Friedrich Kittler  Stefan Banz  前田 良三  原 克 
  • 三元社
3.29
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本棚登録 : 13
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883030620

作品紹介・あらすじ

数学によって可能となったテクノロジーと、それを前提に出現した文化表現を、ルネサンスから現代のメディア・アートまでたどる。スイスのアーティスト、シュテファン・バンツを相手に新たな文化史の構想が展開される。

感想・レビュー・書評

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  • sichを使わない。再帰動詞を使わない。自身との関係性の中に閉じるのではなく、外部に向かって開く。

    それが、キットラーの書き方。

  • 邦訳されているキットラー先生のご本の中ではごくごく理解しやすいものだと思っています……キットラー先生はベルリン・フンボルト大学でメディア論を研究しておられる方で、私の大学では、一時期、生き神のような存在でした(笑)キットラー先生知らずんば独文にあらず、みたいな……
    文学というまな板の上でメディア論を論ずるというのは、たぶん、実学志向の現代にあって、とかく文学が生き残るためになければならないことなのだと思う。この本がわかりやすいのは、対談相手がロック歌手だ、という点にあると思います。ちなみにルフトブリュッケ(空の橋)というのは、ベルリンの壁の建設時、孤立した西ベルリンに食料などの生活物資を運びこんだ飛行機での輸送作戦のことです。キットラー先生の言葉で印象に残っているのはふたつあって、ひとつは、テレビの出現によって「遠くが見える=世界が縮まった」と感じられているけれど、実際はそうではなくてむしろ遠のいているのだということ(ちなみにドイツでテレビのことはテレヴィジョンでも通じるのだけれど、ドイツ語では正確にはフェルンゼーエン、「遠くを見る」という言葉なのだ)もうひとつは、手書きの文字には文字と文字の間の意味があってあたたかいもの、デジタルの文字は1と0しか含意せず、その1と0の間の空隙はいかようにも埋められないと思われているけれど、実際はアナログの文字と文字の間にだって空隙があるのだという認識です。後者に関しては、この本で説明されています。

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