大正文化帝国のユートピア: 世界史の転換期と大衆消費社会の形成

著者 :
  • 三元社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883031337

作品紹介・あらすじ

近代日本初の大量消費社会の萌芽的形成、大衆文化の登場、デモクラシーと軍国主義の交錯する大正時代=帝国のユートピアを、政治・経済・文化・生活の領域にわたってあざやかに再現し、現代への連続・非連続性の位相をあきらかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 一冊丸ごと大正時代。
    大衆文化を軸にしつつ政治史や思想史など多彩な分野を織り交ぜて、華やかさと危うさ漂う当時の雰囲気を描き出している。
    研究書ぽいですがそれほど敷居は高くないです。文化に重点を置いていながらも、本書は大正時代を総合的に学ぶに適している気がします。例えば「大正デモクラシー期」という区分に対する疑問は、政治史を考えるうえでも参考になります。

  • 2009/10/16読了
    論文みたいなものなので特に感想はなし。
    「廓清」と「からゆきさん」について興味が持てるようになったのでそれは成果だな。

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著者プロフィール

1929年、元大阪産業大学経済学部教授。
著書に『独占と兵器生産──リベラリズムの経済構造』(勁草書房、1971年)、『大正文化』(講談社 現代新書、1980年)、『廃娼運動──廓の女性はどう解放されたのか』(中央公論社、1982年)、『関西モダニズム再考』(編著、思文閣出版、2008年)、『竹村民郎著作集』全5巻(三元社、2011─2015 年)、『戦争とフォーディズム—戦間期日本の政治・経済・社会・文化』(藤原書店、2022年)。

「2023年 『蜘蛛の巣上の無明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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