ドラクロワ〈ダンテの小舟〉: 理想主義と近代性 (作品とコンテクスト)

  • 三元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883031443

作品紹介・あらすじ

フランス大革命の余韻もなまなましい1798年に生まれ1863年に没したドラクロワが生きた時代は、第一共和政、ナポレオンの第一帝政、王政復古、7月王政、第二共和政、第二帝政、というめまぐるしい革命の時代であった。美術も政治的宣伝媒体として利用され、作品は作者の真意にかかわらず思想的な意思表明と見なされた。1822年のサロン(官展)で華々しくデビューすることを目論んだ若きドラクロワは、亡者が流れ漂う冥途の川を舟で渡るダンテとウェルギリウスという『神曲』中の場面を選び、大歴史画といえるサイズで描く。保守反動(新古典主義)と革新(ロマン主義)の結合を試みたこの戦略が結果したものとは。

感想・レビュー・書評

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  • ドラクロワが24歳でサロンに出展し、世に出る作品となった作品、『ダンテの小舟』を巡る。
    テーマはテーマで面白いのだが、後に印象派に結びつくと言われる技法も目が離せない。
    一つの作品で、これだけ多くが語られるというのはすごい。

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