現代シリアの部族と政治・社会―ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析

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  • 三元社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883033058

作品紹介・あらすじ

部族の政治的・社会的役割が近代国家の発達や時代の経過や生活様式の変化を経ても厳然と存続していることを、シリアで行った世論調査などを踏まえ明らかにしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 【由来】
    ・fbのシリア情報

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    【ノート】

  • 本書の刊行は2011年末、元になった論文は2010年度の博士論文で、その研究対象は前年までのシリア。だから2011年アタマから今までつづくシリア騒乱〜イスラーム国への一連の情勢を直接取り扱ったものでは無い。が、「どうしてこうなってるの?」を理解するために読む必要のある文献である。元々シリア騒乱が激しくなった2012年に「全く基礎知識もないし読んどくか」と手に入れたのだが、一章読んでタフな本だったので積読になってたもの。ここへ来て情勢がますます進んでおり、置いてかれないうちに読まないと、と重い腰を上げたのだが…。
    本書が取り上げているのは、特にユーフラテス川沿岸、ジャジーラ地域の、主に遊牧を営んでいたところに端を発する部族と、近現代シリア政治史の関わりを分析し、さらにアメリカが諸悪の根源と見ていたイラクへの義勇兵(ムジャヒディン)の潜入経路となっていた同地域における、部族の役割を浮かび上がらせようとした試みである。この地域は現在のイスラーム国支配地域の中核を為している。なぜ今の状況が起きたのか、そして我々の理解の何が正しくないのか、正確に理解するためには必読。
    とはいえ、久しぶりに手こずった。読了まで2週間強。忙しかったと言うのも有るけど、何より久しぶりの横書き本。そしてフィールドワークに加え、多数の一次資料を緻密に読み込んで解析した完成研究、しかも博士論文がもとになっている。普段割と頭使わない本ばかり読んでるから、まあ進むペースの極度に落ちること落ちること。文章は読めば良いってもんじゃないと深く反省しました…。その点でも良い経験。

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著者プロフィール

1975年生まれ。公益財団法人中東調査会・上席研究員。早稲田大学教育学部卒、上智大学大学院外国語学研究科地域研究専攻博士前期課程修了。上智大学にて博士号(地域研究)を取得。在シリア日本国大使館専門調査員、中東調査会客員研究員、上智大学研究補助員を経て現職。

「2018年 『宗教と暴力 激動する世界と宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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