“西洋美術史を学ぶ”ということ

制作 : 喜多崎親 
  • 三元社
3.75
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本棚登録 : 47
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883033683

作品紹介・あらすじ

"西洋美術史"は何の役に立つの?実学偏重傾向にある大学での学び。そこで"西洋美術史"を学ぶのは優雅な"趣味"と見られがち。でも、異文化を理解し、美術作品という視覚的な物を言語化し、それを歴史的に考察する"西洋美術史"は、汎用性の高い能力を習得できる学問なのです。

感想・レビュー・書評

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  • 講演会の記録なので、会話調で進んでいく。

    日本人として西洋美術史を学ぶ意味、という大きな問題に、分野の名だたる方々が答えている。どれもはっきりとはしてないが、一人一人の美術を愛するようになった経緯の中に、やはり一人一人の問いに対する答えが含まれていたように思う。

  • 「西洋美術史は何の役に立つんでしょうか?」典型的なDevil's advocateだが,重要な視点だと思う.リベラルアートの重要性を考えるきっかけになると思った.千足さんとは面識があるので高階さんとの出会いのエピソードは楽しく読めた.今度,詳細な話を伺ってみよう.高階さんが強調していた,絵に現れわされたものから,時代背景などを読み取る力を備えていきたいものだ.

  • 過去の軌跡をたどる
    ものの通訳者

  • 西洋美術史は役に立つか?というところから、そもそも人文系で学問は何かを明かす好著。

    シンポジウムの内容をまとめた小冊子。

    学問することにはpurenessがある、なければならない、という言葉にハッとする。実用的=手段的だが、そもそもその手段を使って、どんな生を享受したいのかが重要だと思った。

    西洋と日本の違いも相変わらず興味深い。

    リベラルアーツ教育と細分化された学問の中で普遍的な手法を体得する教育の対比も面白い。

  • 物言わぬ美術品から作家(画家、彫刻家)が伝えたいことを知るための、美術品を通して昔の人と会話をするための、言語として美術史を学ぶ。
    なるほどねー。高階先生、さすがです。
    現代の東洋における実学的なものを理解するために、一番距離があるのが、西洋の美術の歴史であり、一番遠いものを通してこそ学べるものがあるはず、というのも納得てす。

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著者プロフィール

高階秀爾
美術史家、美術評論家。大原美術館館長、公益財団法人西洋美術振興財団理事長、東京大学名誉教授。1932年生まれ。東京大学教養学部卒業後、同大学院在学中にフランス政府招聘給費留学生として渡仏、パリ大学付属美術研究所及びルーヴル学院で近代美術史を専攻。東京大学文学部助教授、同教授、国立西洋美術館館長等を経て現職。2000年、紫綬褒章受章、2001年、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ授与。2002年、日本芸術院賞・恩賜賞。2005年、文化功労者。2012年、文化勲章受章。2015年より日本藝術院会員。ルネサンス以降、現代美術にいたるまで、洋の東西を問わず広範な領域に造詣が深い。『ピカソ 剽窃の論理』、『名画を見る眼』、『ルネッサンスの光と闇―芸術と精神風土』(芸術選奨文部大臣賞受賞)、『ゴッホの眼』、『日本人にとって美しさとは何か』、訳書にケネス・クラーク『ザ・ヌード―裸体芸術論-理想的形態の研究』(共訳)など、著書・訳書多数。

「2021年 『《黄金の林檎》の樹の下で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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