インテル戦略転換

  • 東京アカデミー七賢出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883043330

作品紹介・あらすじ

存亡の危機を脱し、世界に君臨するインテルの企業戦略。

感想・レビュー・書評

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  • インテルのメモリ事業からマイクロプロセッサ事業への転換の話。
    変化に気づき、決断をすることが大切。

    変化に合わせるのではなく、自分の価値観を発信して、それに合う顧客にサービスを提供していく形でブランディングしてはどうかと考えた。

  • インテルのCEO、アンドリュー・グローブの経営手記。メモリビジネスで、日本半導体陣営に痛敗を喫したインテルが捲土重来を期して、CPU開発に経営リソースを集中し見事に勝ち抜いたエピソードが、その当事者でしか語れない臨場感で表現され面白い。「パラノイアだけが生き残る(Only the Paranoid Survive)」とはあまりにも有名な彼の言葉であるが、この言葉の真の意味を理解するためにも重要な一冊といえる。何でもかんでほしい病のどこかの大企業企画部に、読んでほしい一冊でもある。

  • 「もしわれわれが追い出され、取締役会が新しいCEOを任命したとしたら、その男は、いったいどんな策を取ると思うかい?」(p106)の問いから始まるやりとりでメモリー事業からの撤退を決めた、有名な逸話が含まれた本。10xや戦略転換点など、「イノベーションのジレンマ」を彷彿させる。読み進めながら、自分ならどのような意思決定をするかを考えるだけでエキサイティングなストーリー展開だった。

  • う~ん、少し話が古いかな。

  • これが約20年前に書かれた本だとは信じられない。鳥肌立つ。一度アンディに会いたかった。
    Only the Paranoid Survive.
    何かが変わった。10xの変化
    影響を与える6つの力。戦略転換点。われわれの手で。シグナルかノイズか。カオスに統治させる。カオスの手綱を取る。インターネット。
    Keep learning.

  • トップポイント

  • パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る
    起業家とは資源を先賛成や収益性の低いところから高いところへと動かす人である(ピーター・ドラッカー)

    メモリ事業からマイクロプロセッサ事業へと転換する際に、「次期CEOがメモリ事業からの撤退を選択するのなら気持ちを切り替えて我々の手でやろうじゃないか」という一コマがあったそうです。今まで自らの強みだった部分を、時代の流れに合わないからといって、そう簡単に切り替えられるものではありません。自らに照らせば、明日から弁理士を辞めて経理をやりなさいと言われるくらいのパラダイムシフトです。

    本書で紹介されていたマーク・トゥエインの言葉である「一つのバスケットに全ての卵を入れて、そのバスケットから目を離すな」とあるように、一度浸かったからにはやめるつもりはありません。つぶしのきかない分野だけにリスクは高いですが、リスクは取らなければリターンはないと思っています。
     
    本書に中にはしきりに「変化」と「適応」という言葉が出てきます。「適応か、死か」とまで言われるくらいです。技術進歩のスピードが加速度的に速くなった現在においては、その変化を受け入れ巧みに適応できる人間が生き残れると言うことなのでしょう。技術スピードに比べれば、特許の変化など微々たるものかもしれません(早くて一年に一回なので)。

    しかし、時代に合わせて確実に変化しています。その変化についていくには努力が必要です。そういう意味では頑張った者が比較的報われやすい世界ではないでしょうか。ならば頑張るまでです。

  • 少々前の本になるが、「戦略転換点」の荒波と、経営者としてそれを切り抜ける激しさは、色褪せるどころか益々示唆に富むように思う。(戦略転換点:企業の生涯において基礎的に要因が変化しつつあるタイミング)

    ・耐え難いほど厳しい変化の中で1つの集団を導いてゆくという、困難で、不快で、危険な任務に身を投じるためには、決断をすることが必要なのだ。それはたとえば、映画「頭上の敵機」の一場面で、指揮官が車の外に出て煙草を燻らせ、遠くを見つめ、投げ捨てた煙草の火を靴のかかとでもみ消し、運転手を振り返って「さぁ、出してくれ」と言うときのように。
    ・戦略転換点は、ポーターの競争戦略分析でいうところの「代替」によって根本的に状況は変わりうる。
    ・組織が変貌する際に必要とされるもっとも重要な行動とは、旧来の考え方で配置されていた経営資源を、新しい考え方に合わせて根本的に再配置することである。
    ・つまり、彼ら(経営陣)は誰の目にも明らかで、正当な業務に日夜忙殺されていたいのであり、目の前に差し迫った経営戦略上の危機に対処するかわりに、当然のように時間をつぎ込め、進展が望める仕事が欲しいのだ。

  • Jamesに薦められて読んだ本。
    アメリカの経営者には珍しくビジネススクールのバックグラウンドではない人物であるが、ドラッカーの著作をよく例に挙げていた。

  • TOPPOINTビジネス名著20選より。


    事業の成功の陰には、必ず“”崩壊の壁が潜んでいると。
    そのために経営者は、常に外部からの攻撃に備える必要がある。
    それが最も重要な責務だと。


    著者はインテルの会長兼CEO。

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