- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883043330
感想・レビュー・書評
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インテルのメモリ事業からマイクロプロセッサ事業への転換の話。
変化に気づき、決断をすることが大切。
変化に合わせるのではなく、自分の価値観を発信して、それに合う顧客にサービスを提供していく形でブランディングしてはどうかと考えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インテルのCEO、アンドリュー・グローブの経営手記。メモリビジネスで、日本半導体陣営に痛敗を喫したインテルが捲土重来を期して、CPU開発に経営リソースを集中し見事に勝ち抜いたエピソードが、その当事者でしか語れない臨場感で表現され面白い。「パラノイアだけが生き残る(Only the Paranoid Survive)」とはあまりにも有名な彼の言葉であるが、この言葉の真の意味を理解するためにも重要な一冊といえる。何でもかんでほしい病のどこかの大企業企画部に、読んでほしい一冊でもある。
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Jamesに薦められて読んだ本。
アメリカの経営者には珍しくビジネススクールのバックグラウンドではない人物であるが、ドラッカーの著作をよく例に挙げていた。 -
インテルのグローブさんが、インテル激動の変革期について語った作品。メモリ事業での些細なミスに始まり、メモリ事業からの撤退、CPU事業への転換・成功まで現場の状態を見事なまで鮮明に表現している。従って当時のことを想像を巡らせながら読み進めていくことができる。また、かなり過去の本でありながら、当時のグローブさんの先を見通す力には目をみはるものがある。技術の進歩に伴い自社・競合他社・補完企業の状態を観察し、今後の未来がどうなるか想像する。またその未来に向けどのような戦略を講じていくべきか考える事の重要性を感じた。またいずれ読んでみたい。
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本書『インテル戦略転換』の著者はインテル コーポレーション会長兼CEO であるアンドリュー・S ・グローブである.インテルはロバート・ノイス博士およびゴードン・ムーア博士らと1968 年に設立された.一度は「インテル入ってる」というキャッチコピーをテレビCM で聞いた,あるいは,「intel inside」というそれをパソコン関係で見たことがあると思う.今でこそインテルはパソコンのマイクロプロセッサーを作っている会社であるという認識が普及している.しかし,インテル設立当初の目的は半導体メモリーの開発・製造・販売であり,設立後徐々にマイクロプロセッサーの事業へも広めていき,71 年に世界初のマイクロプロセッサーを発表した.
創業から26 年,インテルは大きな利益を上げて成長していた.しかし,事業に大きな影響を与える力(本書では10X と読んでいる)の変化によりコンピュータ業界は変貌し,インテルは5 億ドル近くの損害を被ることとなった.これにより,インテルの半導体メモリー・マイクロプロセッサーという2 軸戦略を10X の変化に対応させなければならなくなった.変化に対応することを本書では戦略転換と定義している.この10X の変化はどの企業・業界であっても起こりうると著者は述べている.その確証を「テクノロジー」「顧客」「供給業者」など網羅的に事例を元に説明している.一方で,事業や市場は常に大なり小なり変化しており,それが10X となるかを的確に判断するための唯一の方法は広く深く議論をすることであると述べている.10X となるような変化は『シグナル』と,そうでないものは『ノイズ』としている.
本書の最後で,『インターネットはノイズか,シグナルか』という章があり,今でこそ,インターネットが『ノイズ』『シグナル』のどちらであるかは用意に理解できると思う.しかし,本書が発行されたのが1997 年であるということを考慮しながら,この章を読むと本書の重要性が再確認できると思う. -
インテル創業者の一人であり元CEOのアンドリュー・グローブの自伝。
激しい市場競争で培われたグローブの豊かな経験が十分に生かされた、危機管理対策や危機識別方が語れる。
本書の要は、戦略転換点(SIP)である。
マイケル・ポーターのファイブ・フォース「顧客」「競合企業」「供給企業」「代替品」「新規参入」に加えて、「補完企業」をいれて指摘している。
企業は、この6つのフォースのうちの一つの戦略が挫折する場合に、戦略転換点を経験する。
過去を振り返っても、SIPが起こった時点を特定するのは困難だが、SIPを無視したままにしておけば、企業の将来に致命的な影響を与える恐れがある。
では、どうするか。
本質は簡単。
”気づく→受け入れる→反応する”
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本質は簡単、と書いたけど実行するのは至難。
気づけるのか?
受け入れられるのか?
どのように反応するのか?
怖い。
そして、
ビジネス書を読めば読むほど、見えてきたものがある。
・本質はシンプルである
・全ては「生きる」につながる