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- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883094011
感想・レビュー・書評
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2012年11月6日読了。ヴァーチャル・リアリティをテーマにした海外SF短編集。刊行年度が1995年であり、収録作品たちは「古典」と言えるだろう。1950年に発表されたというブラッドベリの「草原」のようなまさに古典の作品もあり味わい深い。未来に対して悲観的であり、ある種のあきらめを伴う作品が多い・というかネガティブな作品ばっかり。SFという小説ジャンル自体がそうなのだろうが・・・。「感覚器官への刺激をコンピュータ・機械で代替できる」ことが人間に与えた不安はこれほど大量の小説が生み出されなければならないほど、切実なものがあったということだろう。「裏返した人間賛歌」とも言えるか。VR・侵食されていく現実・不安・精神症と言えばこの人、ディックの「凍った旅」が久しぶりに読めたのも個人的にはうれしい。
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