- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883200665
感想・レビュー・書評
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4人の女性が著者に向かって話したことを綴ったレポ本
子ども時代に得られなかった愛を求めて、数々の男の間をさまよいもがく女性たちの話 -
20年近く前に読んだ本。当時から記者の目を通してみたAC像になんとなく違和感を感じていた、
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「アダルト・チルドレン」という言葉を流行らせ、「生きづらさ」の原因をそのキーワードに託し、「自分はアダルト・チルドレン(AC)である」という人がたくさん出てきたというらしい。
親から受けた、虐待のなかで育った人は、自己肯定感を大人になっても持てず、自分の主張や感情を押し殺して周りの目を気にしながら生き、「いい子」になることが多い。それが「アダルト・チルドレン」と名付けられた人たちである。
彼ら、彼女らは、その心の虚しさや傷を癒そうと性やドラッグに走るわけだが、決して癒されることはない。
本書は「生きづらい家庭」で育った4人の女性のドキュメンタリーとして描かれているが、そのいずれにも哀しさがつきまとう。
どうしたら、そうした精神状態から抜け出すことができるのか、ということよりも、まずは哀しみを正面から取り上げることに重点を置いた本であると感じました。
こういう「自信はないけれど生きていく」という人びとは、これからもどんどん増えていくのではないかと実感している。
現代を解くキーワードに「宗教」に加え、「AC」の概念は大きいのではないか。 -
2012.3月上旬 初読 市立図書館
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その人たちの体験が生々しく語られている。
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自信がどんどんなくなっていってるの〜。