雀鬼流: 桜井章一の極意と心得

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  • 三五館
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883200757

感想・レビュー・書評

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  • 元プロ雀士の桜井章一氏の生き方が綴られています。

    決して麻雀の必勝法ではなく「人間としてどうあるべきか」が桜井氏の素朴な言葉で見事に表されています。巷に溢れているビジネス書や自己啓発本を読むくらいなら、この本を熟読し、自分なりにどのように行動するかを考えた方がよっぽど深い人生が送ることができるのではと思いました。

    伝説の雀鬼ということもあり、麻雀に結びつけるところもありますが、麻雀をしない方でも十分に理解でき、桜井氏のすごさが伝わるのではないでしょうか。

  • 麻雀。学生時代に何度か徹夜に付き合ったこともありますが、
    私は、それほどのめり込みませんでした。当時も、点の計算
    出来なかったし、今となっては役も忘れました。
    でも、好きな人は本当に好きなようですね。麻雀だけがテーマ
    のマンガ雑誌なんてのもあるので、たぶん奥深い世界なのだと
    思います。

    代打ち稼業として、20年間一回も負ける事なく、雀鬼と
    呼ばれた著者の人生観をまとめたのが本書。
    陽明学関連の本でこのヒトのことを知り、興味が湧きました。
    最近、筆者の本を多数本屋で見かけますが、amazonで一番
    評判がよかったので、この本を選んでみました。

    まさに、陽明学の教えそのものを実践する生き様を感じます。
    どんな分野でも、一流の域に達したヒトは、悟りを拓いた
    中国の思想家と同じ考えに行き着くということなのかもしれ
    ませんね。

    以下、本文で紹介された素敵なフレーズをいくつか紹介します。

    ・我が道を生きるとは、われを見捨てず、われを人任せにせず、
     自分の内面を心を思いを大切にし、われを知ることにある。
    ・上の者がやっていることに気付く、下の者がやっていることに
     気付く、客の動きや気持ちに気付く、己にも気付く、それが
     気づかいということ。人間関係には、気づかいがとても大切。
    ・ふだんの生活や心をくもりガラスにしている者が、大勝負に
     勝ち残れるはずがない。
    ・自分というガラスが曇っているかぎり、他は見えない。
    ・正しいか間違いかを見極める目を、主体性をもつことが大事
     です。仕事とは何でしょう。お金儲けすることだけが仕事
     ではない。人に生きる栄養素やエネルギーを与えることが
     真の仕事なのです。
    ・いいことから退くのは逃げ、悪いことから退くのは勇気
    ・いいかげんにやっているな、と思える人は、まず熱心にやる
     ところへ自分を持っていってください。テクニックじゃなくて、
     生きざまを熱心なほうへ。
    ・人間は精神と肉体でできているので、心は閉じずに素直に開き、
     勇気を持って行う。この二つで積極性が湧いてきて、ものごと
     がすすめられるわけです。積極性を重ねることが「継続性」
     となり、それが信頼の獲得へとつながる。
    ・真の優しさは、強さの中からのみ生まれてくるのです。

    熱いです!素敵です!!

  • 学生時代に麻雀だいすき人間で、高校生のときは週に2,3回は雀荘に通い、麻雀雑誌もたくさん読んでいました。そんな私のヒーローが代打ち麻雀で無敗伝説を誇る桜井章一さんでした。そんな、著者が書き下ろした人生哲学の一冊です。本の中に出てくる「「心温きは万能なり」という言葉が好きで、息子の名前も温志にしました。

  • 麻雀の本、というよりは、この著者が麻雀を含めた生活において持ち続けてきた信念や哲学をまとめた一冊と言える。

  • バイブルです。
    5年前位に読みました。著者は麻雀の達人ですが、内容は麻雀とは関係ないことの方が多いです。 人生に大切なことが書かれています。
    私は、この人の思想に触れたことにより、人生観が変わりました(本当です)。
    本書は確か桜井氏が最初に書いた本ということもあり、最近の本に比べ、内容が濃いような気がします。
    雀鬼流の行動哲学もあわせて読みたい。

  • やはり、ひとつの道を究めた人の言葉には含蓄があるなぁ。
    たぶん、今までで線を引いた箇所が一番多い本。

    "人に生きる栄養素やエネルギーを与えることが真の仕事なのです。"
    "ふんぞり返ってもいない、意気消沈してもうなだれない、真ん中にいて背筋を伸ばしている人は崩れない。"
    "強さとは、「流れ」に沿っていく能力であり、敗れるものは自分の「欲」で負けるのです。"

    金言が詰まってます。

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著者プロフィール

1943年東京・下北沢生まれ。昭和30年代から、麻雀の裏プロの世界で勝負師としての才能を発揮。“代打ち”として20年間無敗の伝説を築き、“雀鬼”と呼ばれる。現役引退後は、「雀鬼流漢道麻雀道場 牌の音」を開き、麻雀を通して人間形成を目的とする「雀鬼会」を始める。
主な著書に『決断なんて「1秒あればいい』(ソフトバンク文庫)、『感情を整える』(PHP文庫)、『努力しない生き方』(集英社新書)、『体を整える』(講談社)、『「実践」で身につけた本物の教養』(クロスメディア・パブリッシング)、『超絶』『金メダリストの条件』(以上、竹書房)などがある。

「2021年 『瞬間は勘と愛なり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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