その食事では悪くなる: 食事崩壊と脳への影響

著者 :
  • 三五館
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883201846

感想・レビュー・書評

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  • 「衣食足りて礼節を知る」というのは、最低限のモノが無いと、ヒトは余計なことまで考えられるものではない、という程度の意味合いなのだろうが、これはもっと深い意味において真実なのかもしれない。

    アメリカの医学者はここ数十年の犯罪の特徴を調査した結果、その多くが脳におけるある種の栄養素の欠損/過剰にあるという結論を得た。で、著者はそれらを解説しながら、心理的症状が身体の栄養に大きく影響されていると論じている。

    すなわち本来「多元的存在」であるはずの人間が、心理的な問題においては純粋に「心理的存在」という還元主義のもとにのみ治療を試みられており、ゆえにほとんどが根本的解決に至っていない、という仮設を提示してみせたわけだ。

    現にいくつかのクリニックではこういった栄養面からの治療が行われているようだけれど、果たしてどうなのだろう…?
    自殺者の多くが「抑うつ」症状を訴えているというのが正解ならば、こういった方法がもっと日の目を見てもいいのでは?と思う。

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