- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883203475
感想・レビュー・書評
-
本書を見て、人類最大のマネジメント思想家二人の名を題名にするとは不遜ではないかと思ったが、内容はまったく逆。この二大思想家や、松下幸之助、稲盛和夫などの実業者のマネジメント思想を実践する経営者のビジネス思想書であり、著者の人格の大きさを感じさせるものである。 思えば、ドラッカーは「利益は、企業存続の必要条件ではあるが、十分条件ではない」といった。では、何が十分条件なのだろうか。きっとそれは、孔子がいうところの「仁による治世」なのだろう。つまりは、(私流の現代流解釈では)社会貢献なのである。言うは易く、行うは難し。このようなことを念頭においている経営者がどれだけいるだろうか。 本書は、このようなことに思いをめぐらせることを、読者に強いる。経営者でなくとも、マネージャー、リーダーと呼ばれる人には、組織運営のためのなんらかの気付きを与えてくれる良書である。ぜひ一読あれ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
論語とマネジメント。
東洋と西洋、最古と最新の思想。
対極にありながら時代と国境を越えて、
ビジネス社会においても常に名が挙がる大物二人から
学べる経営や人生の生き方が、
ここに一つの幸福哲学として完成しています。
全体的に非常に人間同士の関わりや
思いやりが尊重されており、
孔子とドラッカーが世界中で長く、
受け入れられる要因になっているのでしょう。
経営的な勉強だけでなく、人生勉強においても、
論語とマネジメントを改めて読み直す良いきっかけにもなりました。 -
経営のドラッカー、人間通の孔子。
両者の思想から人間の心を動かすためのマネージメントを説く1冊。
冠婚葬祭業を営む著者の宣伝的な側面は否めないが、私的には「経営の成功は経営理念や志が5割、人を最大限に生かす環境が3割、戦略、戦術が2割」という松下幸之助の言葉の引用部分が印象的だった。
ブレないグランドデザインの元で「管理なき管理」を目指したい私としては、とても参考になった。 -
幅広く書かれている点は良い。最後の結びつけは無理やりの感はあった。
-
人の心を動かすマネジメントとは?
→ -
終盤の「マネジメントというものは、単なる理論的な手法や分析的な手法を超えて、人間の総合力が問われる最高のアートになりうる」というくだりには十分な説得力があると思う。
まあ、私のダジャレは殺人的に面白いらしい。などお寒い箇所もあるんですけど…。自己啓発系に熱心な人で、面白い人ってなかなかいないでしょうね。これは完全にトレードオフの関係だと思います。 -
偉人の考えは繋がるのでしょうか。
真理は1つなんでしょうか。
-
文献からの引用も豊富で、大変勉強になり、読み応えがあった。ドラッカーと孔子との対比が斬新。
-
両巨人に共通するキーワード…「人を動かす」ことが経営の源である!この言葉に鳥肌が立ちました。
-
経営書はお堅い…というイメージが覆されました。孔子とドラッカーだけでなく、歴史上の有名な人物のエピソード等も面白い。一冊で何倍も得した気分になりました。