絵はがきのなかの彦根 (淡海文庫 38)

  • サンライズ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883251568

作品紹介・あらすじ

100年前の絵はがき片手にロケーション探しをすると、不思議な世界、昔の片鱗が現れてきた。鋭い洞察力と聞き取りで綴る彦根の景色。

感想・レビュー・書評

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  • 彦根在住・絵はがき収集家(でもある)細馬先生。

    使用済みの風景写真絵はがきに映っている風景をくまなく見つめ、現地の人にインタビューし、
    絵はがきの中に入って時をさかのぼっていく。

    くまなく見るとは、たとえばこういうこと

    風景絵はがきには何が映っているか見る。
    元は白黒写真に手着色をしたものだと分析する。
    映っているのはどこで、誰なのか考える。
    どこから撮ったか考える。
    絵はがきに書き込まれた謎の矢印について考える。
    絵はがきの文面を読む。
    誰から誰に出されたものなのか二人の関係を考える。
    消印を見つめる、住所を見つめる。


    絵はがきの内部や裏側への旅。
    時空の旅。
    細馬先生はほんとうに旅がお好きだなあ。
    私は細馬先生の旅のお話が、大好き。

  • [ 内容 ]
    400年の時を超え優美な国宝彦根城、建設時のまちなみが残る城下町。
    彦根城と城下町彦根を案内。

    [ 目次 ]
    1章 大洞絵はがき
    2章 岩の記憶
    3章 遠い客船
    4章 港湾を遡る
    5章 湖月楼
    6章 飛行機のある風景
    7章 写真と写真師のあいだ
    8章 楽々園前の影
    9章 玄宮園と楽々園

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著者プロフィール

一九六〇年生。声と身体の関わることなら何でも考えてしまう。著書に『絵はがきの時代 増補新版』(青土社)、『うたのしくみ 増補完全版』(ぴあ)、『介護するからだ』(医学書院)、『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』(新潮社)など。『浅草十二階』(河出文庫)、『フキダシ論』(青土社)が近日刊行予定。

「2023年 『代わりに読む人1 創刊号 特集:矛盾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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