エモーショナルブランディング―こころに響くブランド戦略

制作 : Marc Gob´e  福山 健一 
  • 宣伝会議
3.33
  • (3)
  • (2)
  • (19)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 58
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883350575

作品紹介・あらすじ

ブランドコンサルタントである著者が、永年の経験で培ったグローバルブランドの成功事例や独自の手法を通じて、革新的なブランド戦略を解説する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 6/22
    消費者との、結びつきを強めるための事例を学ぶ。パッケージの影響力を知る。
    ブランドと商品に長期的な価値を付与するもの。

    【所感】
    女性のことまで理解につながった。


    エモーショナルブランディングとは、プロセスやリサーチ技術以上のものであり、図表やグラフを超えて人々の結びつきをその中心に置く。エモーショナルブランディングは文化であり生活様式である。
    消費者は自分たちのニーズや文化に基づく行動様式をきちんと理解した上で、より親密かつ個人的に語りかけて欲しい。エモーショナルブランディングとは、ブランドと消費者の対話を生みだす新しい方法論である。
    ブランディングは市場シェアではない。本来は「心や感情の共有(シェア)」であるはず。心に響くブランド戦略をしなければならない。
    近い将来、人々は旧体質のブランドの歴史や既存の古い流通システムな頼ることはできなくなる。
    今日において、商品はサービスである。そしてサービスは商品である。イギリスのあるスーパーマーケットは店内にATMを設置するだけではなく、自らが銀行になった。
    スターバックスのように、商品をコーヒーでも場所でもなく、トータルな意味での体験を持たせたい。
    対話とは共有することだ。ただ情報の伝達になってしまっては意味がない。一方通行はダメ。

    エモーショナルブランディングのためのプロセスの基本的な概念は4つ。
    リレーションシップ、五感に訴える体験、イマジネーション、ビジョン。

    スピードは重要。友人も商品を探したり試したり、選んだりする体験はインターネットではできない。

    【考え】この手法はAppleのiPhoneがうまいと思う。生活が豊かになるという、体験をアピールしている。

    【女性に向けたエモーショナルブランディングにおける重要な五つの要素】
    【尊敬】女性は買う前に商品をよく調べる。あなたは女性は知的で物知りなことを認めればあなたのブランドを尊敬することになるだろう。
    【個としての存在】女性は複数の役割を担っておりら狭い視野からアプローチされることはのぞんでいない。できるだけ多様性を認めることが大切でステレオタイプは避けた方が無難。
    【癒し】ストレスは女性と一番の敵と調査で分かる。女性は仕事と育児のバランスが上手く取れずストレスに襲われている。企業は日常的に女性を癒すソリューションを提供していく必要がある。
    【結びつき】女性はほとんどの場合、理性ではなく感情にしたがって意思決定をする。調査によると女性は数字や仕様、統計が載った表を読むことが好きではない。代わりにその商品が個人的に何してくれるのかを知りたいと思っている。ブランドは女性の動機を探らなければならない。
    【関わり合い】女性は対話を望んでいる。会話よりも。信頼を築いたブランドに対しては価格に関係なくロイヤリティを持ち続ける。
    。。この、女性が重視する要素をブランディングに活かす!!。。

    食料品店は女性との関わり合いを深める為に工夫をこらしたソリューションを提供すべきだ。スーパーマーケットや小売店がダイナミックな公共の社交場になっね女性に自分こ意見が反映され、ニーズが満たされていると感じさせることができたなら、インターネットは脅威ではなくなるだろう。
    例えばエッカーズの広告が強調しているのは、返品が簡単にできること。これは時間に追われている女性の気持ちを十分に承知しているとメッセージを発している。

    ーーインターネット活用における男女間の大きな違いは、女性はある特定な目的を持って利用するのに比べて、男性はいろいろなサイトを見て回る傾向が強いということ。女性にとってはゲームよりコンテンツや有益なアドバイスのほうが価値があるーー

    ディスカバリーショップチャンネルは音楽を巧みに演出に利用している。使われるメディアは全て空間として機能するようにデザインされている。例えば、店内のコーナーへ移動するごとに流れる音と音楽が変わっていく。全ての音と音楽は購入できるため、あとから店舗やそこでのブランド体験全般を思い出して、その度にさらなる喜びを味わうことができる仕掛け。

    色彩が与える影響力。年齢、社会階級、性別、宗教によっても連想する色は異なる。

    エモーショナルマーケティングの聖地というべき、セントラルマーケット。重要なのは品揃えではなく、買い物体験。私たちはお客様が当店からでられるときに、楽しい気分になってもらいたい。

    売上の増加を狙うなら、最良のアプローチは感情に基づいた訴え方。そして感情にたどり着く一番早い方法は、香りを用いること。香りを商業用にデザインする。ブランドの香りを選ぶ際には十分な調査ななされるべき。香りがその商品イメージとどのくらい調和しているか、自分たちのブランドイメージに合致する刺激を見つける。そして、女性は男性よりも嗅覚が鋭い。

    異なる視覚的な刺激にらさらされたとき、一度に知覚できるのは七つのメッセージまでに限られる。今日、人々は過剰な刺激を受けている。メディアが氾濫する環境においては、消費者の注意をひく上で華麗でリラックスできる映像と音楽や最小限の言葉の方が、従来のCMソングや長々とした商品説明付きのうるさいナレーションより、はるかに効果的であるということに、一部の広告主は気づいている。


    ブランディングとは企業のネーミングそのものや分かりにくいシステムを指すのではなく、人々のニーズに対するフレキシビリティとエモーションを伝えること。

    消費者が【見る】ことはもちろん、【感じる】ことができるプレゼンス(存在感、露出)が望まれている。それには、それぞれの人にとって意味のあるメッセージを通して、さまざまな局面でさまざまな時間に結びつくプログラムを管理することが必要。

    効果的なパッケージには、以下のような要素が必要である。
    1商品の定義を明確に提示する
    2自分たちだけのビジュアル表現
    3感情的な結びつき(五感に働きかける)
    鏡が取り付けられたジバンシイのルージュ・ミラーなど、消費者の心をつかむ商品は、彼らの日常生活の中でさまざまな機能や目的を果たす。そして、【身につけることのできるパッケージ】という考え方は、新たな風を起こすかもしれない。例えば、ブレスレットの形をしたブシュロンジュプールのボトルなど。

    商品には消費者の夢を育てるという一面がある。他分野から着想を得たものであれ、文化に根ざしたものであれ、ライフスタイルの概念に基づくものであれ、いずれにしても大切なのはそのような側面が消費者のために存在しているかどうか。その時はじめて商品の持つさまざまなコンセプトが意味を持つ。ゲータレードは喉の渇きを癒すためではなく、勝利のために。コーラはリフレッシュのために。スナップルはジュースとしてではなく、天然成分を効果的に体験するための飲料だ。

    日本では、既にオンラインショッピング利用者の六割が女性であるというデータがある。

    ユニークなブランド体験という点で、参考になるサイト
    ・ヴァージンアトランティス航空
    ・ストリチナヤのサイト
    ・M3
    ・バルセーサー
    ・リフレクト
    ・エベレストガム
    ・ジョーボクサー

    Web上の関係においてよく見落とされる要素は、商品が到着した時の消費者体験だ。商品が送られてくるパッケージは、企業が自分たちの顧客を喜ばせるために何を心がけているのかをはっきりと表現している。

    ほとんどのサイトが多くの商品わただカタログのように見せているだけのデザインに比べて、ラルフローレンは、ショーのコンテンツをショッピングと組み合わせることでユーザーに受動的なエンタテインメントを提供するだけでなく、ストーリーの中での商品購買を通して相互に語り合える機会を与えている。

全1件中 1 - 1件を表示

エモーショナルブランディング―こころに響くブランド戦略のその他の作品

マーク・ゴーベの作品

エモーショナルブランディング―こころに響くブランド戦略を本棚に登録しているひと

ツイートする