読ませる!! プロの文章術 (編集会議編集・ライター養成講座)

著者 :
  • 宣伝会議
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本棚登録 : 32
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883351244

感想・レビュー・書評

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  •  「お店」「お仕事」「お金」「お肉」
     ・・・え?あかんの!?

     “はじめに”を読んで、こわーーいおじさんを想像する。
     頭のかたい、若者の文化を頭ごなしに否定するような。会話の中で、肯定の意味の「ヤバい」なんて口にしようものなら、虫けらを見るような目を向けられるに決まっている。紛れもなくわたしの苦手なタイプ。萎縮してしまう様子が目に浮かぶため、絶対にこの人の文章講座は受けたくないと思った。
     しかし。
     この本は、受講生の「住んでいる地域」の作文と、著者の批評が交互に綴られる形で構成されるのだが、その批評には愛がある。厳しく斬ることはあれど、斬り捨てることはしない。プロだから、仕事だから、と言ってしまえばそれまでだが、こういう方に食らいつき、教えを請えたなら幸せではないかと、悔しいが考えを改める。

     書くこととは、視点を変えることであり、調べること、歩くこと、話を聞くことである。また、観察力・好奇心を持ち、表現することである。
     要は「読み手」を意識し、いかに「読みやすく」「読み応えのある」「面白い」文章を書けるか。常識や知識がないのもいただけない。小手先のテクニックではなく、絶えず勉強し、普段の生活態度や思考回路をまるっと変えるところから必要なのである。うーん難しい。一朝一夕には当然変わらないので、“出くわしたもの全てが書く対象”という意識で生活すべきだろう。がんばれわたし。

  • 正直、講座生の文章を読み続けるのは辛かった。
    1つのお題で1冊のボリュームは飽きてくる。
    しかし、自分でも陥りがちな欠点を知ったことは大きい。再読した方がよさげ。

  • 『漁師 VS インターネット』の著者・岩本 隼氏による公開講座。

    【手に取った印象】
     タイトルから想像される内容との違いに驚く。「言い回しをこうしたほうがいい」「気の利いた展開をつくるには‥」などの表層的な技術はいっさい出てこない。同じことを、ああもいえる、こうもいえる、というような修辞の平面はここにない。著者は、書く営みをものすごく「引き」の目線でとらえる。「読みごたえのある」「面白い」文章が、読者をどんな世界につれてゆくものであるか、を見抜く作業に軸足をおくことで拓かれてゆく文章術。文章をつづる人の、書き手のものの見方と足の運び方を、徹底的に吟味しつつ、文章からじわりとにじみでるものの正体にせまる。

     毛色の異なる種々の文章をとりあげ紹介した、「文章読本的」な面白さもある。受講者の文章全体まるごとが書き直されたりもする。しかし、表層的な技術が紹介されないうえに、「取材」の活かし方の説明が、読み手を行動に駆り立てる。‥その結果、≪自分でも文章を書いてみて、比べてみたりすることによってしか、この本の真の醍醐味に到達することができないぜ≫と感じさせる(良い意味での)挑発分子が頭から離れない。

     著者が前提としている考えは次のようなでないかと考える。≪書くということは、世界とつながる自前のインターフェースをこしらえることであり、同時に、そのインターフェースが他の人のうえでどんな動作をしうるものとなるかの検証をたえず要求するものである。≫ ≪文章の読みごたえを、「読み手の好奇心を真に満たすインターフェースの動作たち」に求めるならば、それらは、書き手のなかで培われた「観察眼」や、話の具体的な展開として血肉化された「取材力」それ自体の息づかい(の魅力)として、文章のうえでたどることのできるものだろう。≫

     ‥憶測と予断だけで、つい書きすぎてしまった。読み終わったあとに、もう一度ふりかえろうと思います。(数年越しの取組み?!) 

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