- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883351510
作品紹介・あらすじ
もはや日本に「大衆」など、いない。存在するのは「個人」だけだ。そして「個」の時代に求められるのはターゲット・メディアである。吉良俊彦が語る究極のターゲット・メディア「雑誌」の魅力。
感想・レビュー・書評
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ピークは過ぎていたものの、雑誌というメディアにまだ「面白いものを作れば、売れる」という勢いが残っていたころの雑誌論。
日本でのiPhone3G発売が2008年だから、スマホ時代が始まる2年ほど前の発行だ。ずーっと放置してあった(しすぎだ)のに気が付いて読んでみた。
古い。。。ウェブでがんがんターゲティングをやる現代からみると、「はるか昔」みたいな話が多い(雑誌メディアの変遷の資料としての価値はあるけど……)。ただ、本質は変わっていないといえば変わっていないなあとも感じる。
雑誌というメディアの凋落っぷりは、刊行時の想定をはるかに超えている。売上高は半分以下。コンビニの雑誌棚も大きく減らされた(自分はまだ雑誌を買っちゃうけど)
当時でも、「視聴者である生活者の感性のレベルが上がっている」のだが、現代はよりレベルアップしたはずだ。
無料で見られるコンテンツも増えて、有料のコンテンツもライブや演劇などを除いて、相対的に価格は下がった。興味があれば、現代人は質・量ともに経験を積みやすい。
これから先、メディアはどうなるのか?まあ、雑誌ではないことは確かなのだが、正直、ウェブ媒体も結構微妙だと思う。やっぱ個人がメディアになるのかなあ。 -
2006年にこれを読んでほうほうなるほど!!!となっていた私の時代遅れ感ははんぱなかったんだろうな・・・。
ポジティブシンキングのメソッドはいつになっても参考になるものだとは思うけど・・・。 -
Webメディアであろうと、日本の雑誌で行われてきたようなターゲティングはちゃんと考えなくてはいけない。
2006年の本でやや古いが、ターゲティング、セグメント、ポジショニングとかの意識ってWebではまだまだだと思うし、こういう先輩メディアのやってきたことを体系的に読めるのはありがたい。 -
大衆では広すぎ、個人では狭すぎる、適度な集合体を狙うのに適したメディアが雑誌。
伝えたい情報を求めている人に無駄なく的確に伝える役割。 -
ディスカウントがもてはやされる時代が終わろうとしています。
「本物を見抜く眼」がより必要となるでしょう。
主義主張を持たないと時代に取り残されるでしょう。
高いお金を出してでも手にした雑誌は、アイデンティティです。 -
雑誌に携わる仕事になって、気になっていた世の中の女性像が明確になった。団塊ジュニアに常にベクトルが向いていた雑誌。新しい概念を次々に生み出すネクストジェネレーションに対して新しい仕掛けが必要だと思った。美容業界もいろいろ人間がいる。
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面白いしためになった。
雑誌の将来について案じていたんだけど
なんか生き残っていけそうな気がした。
個人的には雑誌命名の由来が面白かった。
ananがパンダの名前だなんて・・・
しかし一点気になったのは、例えばWEBが雑誌と同じクオリティをもったらどうなるのかってことだ。
今はネットインフラが整っていないからネット情報は信憑性にかける感があるし、ただ情報をのせているだけというかんじだけど(この著書で言うなら報道と偏りすぎの情報ってかんじ)
それが整って、なおかつWEB専門の編集者が増えるとはたして雑誌の有利な面とはどこなんでしょう?
個人的には「紙」メディアであることにこだわりたいしそこが利用できそうだなっと思います。 -
なんか雑誌を褒めすぎ。色々重要な所を見過ごしている気がする。
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雑誌も奥が深い!!すごいマーケティング力なんですね。。