日本のコピーベスト500

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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883352401

作品紹介・あらすじ

戦後60年余年の「日本のコピーベスト」。

感想・レビュー・書評

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  • 2011年発表。


    今現在活躍するトップクリエイター10名が、
    日本のコピーのベスト500を選出し解説した
    日本コピー史とも言える決定版的一冊。



    常々表現者でありたいと思ってる自分は
    スポーツでの肉体の表現や
    生き様の表現以外にも、

    『言葉』を使って
    いかに自分の思いを表すか、

    いかに読む者、
    聞く者に伝えていけるかが
    永遠の課題でもあります。
    (ブログやレビューを書く上でもそう)



    その意味でも
    商品の良さや世界観を
    簡潔な言葉で、
    一瞬にして伝える
    コピーという表現に昔から興味があるし、

    名コピーと呼ばれるものからは
    日本の世相や流行なども垣間見えて、

    ホント言葉の勉強にもなるんですよね。
    (特に言いたいことを短く的確に伝える
    お手本とも言えます)



    ☆『おいしい生活。』
    西武百貨店(糸井重里)


    ☆『想像力と数百円』
    新潮文庫(糸井重里)


    ☆『おしりだって、洗ってほしい。』
    TOTOウォシュレット(仲畑貴志)


    ☆『恋は、遠い日の花火ではない。』
    サントリーオールド(小野田隆雄)


    ☆『飲む時は、ただの人。』
    サントリーホワイト(眞木 準)


    ☆『恋が着せ、愛が脱がせる。』
    伊勢丹(眞木 準)


    ☆『君が好きだというかわりに
    シャッターを押した。』
    オリンパス(福田恭夫)


    ☆『ただ一度のものが、僕は好きだ。』
    キャノン販売(秋山 晶)



    などなど
    時に名コピーは
    人の心を動かし、
    商品を動かし、
    社会をも動かしていく。


    そもそも文章って
    難しく書くことは簡単だけど、
    分かりやすく書くことは難しい。


    「簡単なことは簡単に」

    「難しいことも簡単に」が、
    何かを伝えるときの基本だと自分は思っています。


    いかにして分かりやすく、
    インパクトを持って
    人に伝えるかの
    ヒントをくれる広告コピー。



    表現に携わる人
    必読ですよ(^O^)

  • コピーライターが選ぶ、日本の名コピーbest500。自分のお気に入りを探すもよし、その当時の社会や自分の生活に思いを馳せるもよし、自分の作品の参考にするもよし、いろんな楽しみ方ができる本です。

    いろんなコピーがあるけれど、やっぱり、グッとくるコピーっていうのは普遍的な短い言葉で人にいろんなことを考えさせる、そんなコピーなのだなと感じました。

  • 日本のコピーライター、CMプランナー、クリエイティブディレクターが選んだコピーベスト100。よいコピーを集めた…というよりも、こういう業種の人たち同士が、どういうコピーを「いい作品」と見ているかを知る本、と思ったほうがいいかも。というのが、上位のほとんどについて、一般市民の私がみたとき、「コピーは思い出せるが、商品が何だったか思い出せない」「そのコピーによって商品やブランドへの印象や認知度が変わったかといわれると、別にそうでもない」のです。それって、コピーとしていいのかな。商業としてのコピーではなく、アートとしてのコピーってことなのかな。次はクライアント編も作ってみてほしい。差異が知りたい。

  • 戦後60余年の日本の広告に登場したコピーの名作。懐かしいものも多々あり、面白く読んでいった。不思議なことに印象に残るコピーを読むと「その頃私はだいたい何歳でこんな事をしていたなあ」等鮮やかによみがえる。広告とはコピーライトとはすごいものだと感心させられる。まさに時代を映す鏡だ。

  • 小さな歴史と大きな社会が分かる本。

  • コピーもさることながら装丁がシンプルで好き
    サントリーと資生堂のコピーがつぼ

    「恋は、遠い日の花火ではない。」
    「ゆれる、まなざし」
    「ナイフで切ったように夏が終わる」
    「一瞬も一生も美しく」
    「遊撃手のように、僕は撮った」
    「キミが好きだと言うかわりに、シャッターを押した。」
    「少女は無口になった。夏の終わりだった。」
    「距離にためされて、ふたりは強くなる。」

  • コピーから時代背景が感じられ、さらに、思わずニヤリとしてしまう職人的な日本語の並べ方の巧さに読後の満足感が非常に高い本。

    日本語の素晴らしさにあらためて気づくと共に、物事を考える際に、俯瞰的な視点を持つことではじめて実体を掴むことが出来るということがよくわかる。

    良質なコピーをつくるためには、俯瞰的な視点と日本語の引き算の技が肝なんだろう。

    ん~、個人的に一歩引いた目線を持つことは
    課題だな~。

  • 何やら大げさなタイトルだけど、ただ色々なコピーが見られる本だと思えばいい。順位なんておまけなんですよ。でも知ってるコピーが上にあると嬉しくなったり。
    コピーというのは、簡単なようでとてもむつかしいものだと、これを見てつくづく思った。時代の流れだったり、売らんがためのものだったり、そんなことも考えながら、端的に表さないといけない。ただ、ゆえに面白い。
    たった数文字に、その時代の雰囲気が詰まっている。これからの日本に、名コピーと言われるものはできるのだろうか。楽しみ。

  • マーケティングに携わっている人にオススメ

  • ググっくるキャッチフレーズが多くあり勉強になった

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著者プロフィール

昭和20 年大阪生まれ。コピーライター。
手がけた代表作にサントリーウーロン茶、村田製作所などがある。

「2016年 『ぬりえ の 赤ずきん、くるみ割り人形、不思議の国のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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