シクトマップス: パッケージデザインのすべて (宣伝会議Business Books)

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  • Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883352517

作品紹介・あらすじ

キリン氷結、のどごし生、ジョージアブランド、明治ブルガリアヨーグルト、ケロッグオールブラン、カゴメ野菜一日これ一本、ユニ・チャームソフィ、ネスカフェエクセラなど、多数の主力製品を手がけたパッケージデザインの第一人者が、ヒットの秘密を初めて明かす。

感想・レビュー・書評

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  • シクトマップスとは、Creative sense, Idea, Knowledge, Technic, Marketing Mind, Understanding, Passion, Satisfaction という最適なパッケージデザイン作成に必要な8要素の頭文字。特にMarketing Mindの章に紹介されている「アメリカ的なマーケティング志向」と「ヨーロッパ的なアイデア志向」の話は成る程という感じで心に残った。また、明治ブルガリアヨーグルトなどを例にとったパッケージデザインリニューアルの変遷は、「何を残して、何を変えていくのか」が如何に大事なことか痛感させられる。

  •  タイトルのCIKTMUPSはパッケージデザイン開発における大事な8つのことの頭文字を繋げたもの。
     読む前は、「目立つ」とか「驚きがある」とか、デザイン自体に必要とされる8要素が語られているのかと思っていたが、そうではなかった。
     本書で示されている8つの大事なこととは以下のとおり。 C=クリエイティブセンス、I=アイデア、K=知識、T=テクニック、M=マーケティングセンス、U=理解力、P=情熱、S=達成感。 つまり、デザイン自体に必要な要素ではなく、デザインに関わる人間が身につけるべき技能や姿勢について語られている本だった。
     たしかにパッケージデザインにおいて常に必要な要素などありえないはず。 目的によっては目立たず平凡であることが必要な場合だってあるだろう。 だから、さも黄金ルールであるかのようにデザインに必要な要素を語られると僕は違和感を覚える。 しかし本書はそれをせず、デザインに関わる「人間」に必要なことを中心に語っている上、事例紹介においてもあくまで「この場合はこうだった」というスタンスで語られているので共感しやすかった。

     そして、この本の何よりいいところは、「パッケージデザインって楽しそう」と感じさせてくれること。 黄金ルールが無いからこそ状況に応じて試行錯誤しなきゃならないということが、とっても楽しいことに思えた。 きっと著者自身がパッケージデザインを楽しんでいるから、その楽しい気分が文面からも伝わってくるんだろうなぁ。

     ちなみに、本書に紹介されていた「ブルガリアヨーグルト4個パック」のデザイン変更は、最近特に印象に残っていた事例だった。 「氷結」の初期デザイン展開と併せて、ブランドイメージを定着させたい時に「色」が非常に大事なポイントになるということを教えてくれる好事例だと思う。
     それにしても、「氷結」も「ブルガリアヨーグルト」も、バリエーション展開時に「ブランドイメージの定着」を最重視した決断ができたことが凄い。 それは時に個々の商品デザインの完成度を高めることとトレードオフになることもあるので。
     直近よりも将来を選択する。 それができないメーカーに大したブランドなんて創れないよなぁ。 当たり前だけど。

  • やっぱり、パッケージの力がつよくなるのは、食品・飲料だなーと思いました。

  • ブランド資産を形成する4つのヒント。

    ふーん。て感じ。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784883352517

  • 有名製作会社ブラビス社長が著者の、パッケージに特化したデザイン指南書。
    店頭においていかに目立つかや記憶に残すかという視点から書かれており大変参考になる。
    第四章は自身の携わったヒット商品をどのような思考でデザインしたか具体的なケースが紹介されている。
    パッケージデザイナーとして必読すべき一冊。マーケの方にもおすすめ。

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