R3コミュニケーション―消費者との「協働」による新しいコミュニケーションの可能性

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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883352524

感想・レビュー・書評

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  • 今となっては少し当たり前のようなことも含まれているが、マーケティングの新しい考え方を提示する良著。

    <メモ>
    ・R3とはrelevance reputation relationshipすなわち、
    自分ごと化、評判形成、関係構築の三つ。

    ・ブランド構築後の所有者は消費者となる。

    ・協働のマーケティング。
     サポーターと関係を築くという発想。
     B to Cのみがマーケティングではない。
     ミシュランのガイドブックにより走行距離を増やし、タイヤの消費を増やしたようなものを間接経営戦略という。

    ・多層的なインサイト。
     ソーシャルインサイト ターゲットや製品を取り巻く社会や時代の気分の洞察。 
     コミュニティインサイト ターゲットが所属するコミュニティの価値観や欲求の洞察。
     メディアインサイト ターゲットがメディアに接する時の気分や、態度、行動変容の洞察
     ショッパーズインサイト 購買段階にある消費者の心の動きを洞察

    ・カスタマージャーニーを描く

    ・R3ドライバーを開発。体験接点を整理。
     ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアの活用。

  • Marketing3.0を具体的にどうインプリメントすればいいのかということを知りたい時はこの本を。

  • ブクログの他の人の書評を読んで、この本の出だしに強い共感を覚え、参考になったのに対し、後半は読んでいて気持ちがトーンダウンした理由が分かりました。
    フレームワークにこだわりすぎて、事例研究がみんな「後付け」の説明に見えるんですよね…

  • ソーシャルメディアが発展した今、
    ・Relevance(レバレンス):自分事化
    ・Reputation(レピュテーション):評判形成
    ・Relationship(リレーションシップ):関係構築
    の3Rが企業にとって生活者とのコミュニケーション上重要なポイントであるとし、
    それらを意識して何をすべきか書かれている。

    3Rについて書かれている内容は納得感が高く、
    Facebookはじめソーシャルメディアの可能性の高さも分かる。
    また、自身改めてプロシューマーの重要性を痛感した。
    タイトルにある通り、正に「協働」となるためだ。

    しかし、フレームワークに拘りすぎた感が否めない。
    そのため、国内外問わず挙げている3Rに沿ったプロモーションの成功事例が
    全て後付けのように思えてしまうのは残念。
    構成の問題であろうが、演繹的でなく帰納的記述がされていたら、
    感じ方も異なったと思える。

    いずれにしても、現在は従来のプロモーションが通じない時代であり、
    本書で書かれている内容が新しいプロモーションを立案する際に、
    意識すべき内容であるのは間違いない。

  • レレバンス、レピュテーション、リレーションシップ、つまり自分事化、評判形成、関係構築の三つのRによるコミュニケーションデザインのフレームワークを示した本。

    ソーシャルメディアの発展により、ユーザーのメディアとの接触の変化、メディアそれぞれから読み取れるインサイトを組み合わせ、ユーザーとどのようにR3コミュニケーションを達成するか。豊富な事例とともに書かれている。

    ただ、これまで例えばマーケティング3.0などで語られた思想を、事例紹介をもって記載したような印象。まだフレームワークの完成に向けた第一歩で、広告会社メッセージが強すぎるようにも思えた。

  • 色んな言い方が、あるもんだ。

著者プロフィール

早稲田大学教授

「2023年 『マーケティングの力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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