- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883442195
作品紹介・あらすじ
ワルシャワ市クロフマルナ通り92番地、孤児院"ドム・シェロト"。かつて、ここにはドクトル先生と呼ばれたコルチャック先生、ステファ先生、そして200人の子どもたちが暮らしていました。200人の子どもたちの中には、この本の主人公であるブルムカをはじめ、銀色の魚の命を救ったジグムシ、まるで真っ暗な夜に明かりを灯すように上手にお話をしたレギンカ、自分の耳の中でえんどう豆を育てたポーラ、アリをいじめて"子ども裁判"にかけられたハイメク、ほうろうのおまるで石炭運びをした毛布ちゃんがいました。そしてネズミも住んでいて、いつも用意してもらった餌を食べていました。そんなこと全部をブルムカは日記に書きました。なんて書いていいのか言葉がみつからないときには、絵をかきました。でも、ある日、戦争が始まってしまいました…著者は、言葉と絵の中で事実とフィクションを結びつけることによって、その子どもたちに生き生きとした表情を与えています。
感想・レビュー・書評
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コルチャック先生が院長のユダヤ人の孤児院「ドム・シェロト(孤児の家)」 には、200人の子どもたちが住んでいました。この絵本は、コルチャック先生と12人の子どもたちの写った写真をもとに、ブルムカという名の女の子が書いた日記をとおして、戦争の犠牲になった孤児たちと、子どもたちと運命を共にしたコルチャック先生らを偲び、悲惨な歴史の記憶をとどめるべく語られたお話です。
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言葉にならないことを絵で語り、絵で伝えきれないことを言葉で伝える。
戦争中の何もかもが不足していた時代には、どの国の人々もあるものを工夫してどうにか用を足していた。そういう時代背景も思い起こさせる素晴らしい表現の絵本だ。 -
子供は愛されるべき存在
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コルチャック先生の孤児院で暮らしていたブルムカという女の子の日記。
コルチャック先生ってだけでもうしんみりしてしまうんだけども、この本は美しい絵と静かな語り口で、全然悲しいことはかいてないんだけども、やっぱり泣いてしまう。
どちらかというと大人向けの絵本。 -
背景を、コルチャックをよく知るだけに、沁みる絵本であった。言葉の選び方はもちろんのこと、絵本としての作りが完璧。
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2014.7.20
【経緯】
図書館
普段なら手に取らない表紙
なんとなく
【内容】
ワルシャワ市の孤児院で育つブルムカが、一緒に住む子供たちを日記に記した。
【共感】
ドクトル先生の子どもに対する姿勢。
【引用】
ドクトル先生は言います。
子どもには
自分の秘密を持つ権利がある。
子どもには
自分の夢を持つ権利がある。
さらにドクトル先生は言います。
子どもには
本当のことを
話さなければいけない。
【絵】
コラージュ作品
ノート紙のような紙を全ページに使っているのが印象的 -
2014年3月6日
<Blumkas Tagebuch>
デザイン/ドロタ・ノヴァツカ(Dorota Nowacka)