爽やかで艶やかな夏の恋物語りでした。
二十歳の凜子は呉服屋のイケメン若旦那にひとめ惚れ、告白するものの、〝大人になったら、また来て下さいね〟とフラレてしまう。
四年後の再会と夏祭りの夜、情熱的に結ばれるまでのひと夏の恋、更にそれから一年後の二人を描く番外編、どちらも読み終わって、とても清々しい気分でした。
今時OLのリアルな恋を描いているのに、嫌みとか癖が全然ないのです。
花にたとえるなら、紫陽花のような-まさに、この作品の舞台となった季節にふさわしい雰囲気の話です。
同郷の作家さんだと解り、俄然、応援したい気持ちになりました。
また別の作品も読んでみたいなぁ。