- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883862924
感想・レビュー・書評
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読んだの5年は前なんですが、
こと、ノンケをおとす系BLは、
詰将棋のごとく、限られた駒をいかに動かし、これはこの状況、この攻め、ノンケだろうと詰んだわ、オチるわ…と読者を納得させるかに作者の手腕が出るな。と当時考えていたのですが。
この作品、こんな体験したら確実に誰でも落ちるだろうし、たしかにノンケを落としてほしいとは思ったが、ここまでの思いをさせたかったわけじゃない、と「過ぎた願いを過剰に聞き入れた悪魔に抗議する欲をかいた腐女子」的な心境になれます。
もはやBLというものではない壮絶ななにかを味わった感じ
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やりきれん。
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2015年読了
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最初は喜多川の事が理解できなかったけど、生い立ちを知ることによって、親の愛情に恵まれなかった彼を理解しようとする自分が居ました。 というか、親という立場の視線で喜多川の母親が理解出来ませんでした。 堂野と知り合って、喜多川が幼少時代からやり直している様で、少しは人間臭くなってきたことが嬉しかったです。 のんびり読もうと思いましたが一気に一日で読破してしまいました(笑)
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イラスト:草間さかえ
装丁:SIMPLE MINDS
木原音瀬さんの小説、はじめて読みました。こ、こんなにグサッとささるものとは思っていなくて、読み終わったあと、ぼーっとしてしまいました。
冤罪で刑務所に入れられた堂野が出会ったのは、これまでまともに人として生きてこなかった、扱われてこなかった男・喜多川圭。愛し方も、愛され方も知らない動物のような男から好意を抱かれるようになる。堂野自身にとっても、自分をここまで欲する人はきっと人生で喜多川以上の人は現れようもないけれど、だからといって同性で、殺人犯で、人として色々やばい男の人生を背負いきれる義理もなく。
人語をなんとかしゃべれる大型動物と人の恋があれば、こんな感じなのかなぁと思ったり。
「箱の中」本編だけだったら、かなり辛かったと思う。とにかくどう転ぶにせよ「脆弱な詐欺師」があって良かった…
「檻の外」も読むのが楽しみです。 -
とてもいい。
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読み始めたらあっという間でした。痴漢の冤罪で実刑判決になった堂野。虐待されて放棄されてきた喜多川。刑務所で出会った二人、精神的に未熟なある意味真っ直ぐな喜多川と普通な人堂野。堂野の死にたいという気持ちに苦しくなり、喜多川の真っ直ぐさに苦しくなった(*T∇T*)芝さんかっこよすぎますね。
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木原的痛さが苦手な私に「それほどでもないよ」と友人が貸してくれたのであろう一冊w
最初読んでてやっぱり痛いじゃん!って思ったんだけど・・・読んでくウチにすっかり虜。
無垢というか無だった喜多川が「喜多川圭」になった瞬間思わず胸がギュってなった。 -
読めば解る。