吸血鬼と愉快な仲間たち (Holly NOVELS)

著者 :
  • スコラマガジン(蒼竜社)
4.14
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本棚登録 : 591
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863105

感想・レビュー・書評

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  • 丁度コミックス2巻分の内容がこの小説1巻分。

    本作者、他作品が割りとシリアスだったので ギャップを感じていたが、やはり本作面白かった。

    主人公の外見が若干コミックスと違うのだけれど
    どちらも雰囲気を壊すことなく、何ら違和感を感じないので漫画家の方もすごい。

    コミックスの蝙蝠が本当にかわいくて、ワンピースのチョッパー以来の可愛さだが
    文章でも損なわれておらず、やはり可愛い。。。

    確かに、安易に家に置いてあげることは難しいし、最初の拒否反応は厳しいというより当然といえば当然だが
    何のかんの自立への道を示したり、壊滅的味覚の料理を それでも食べるあたり、アキラは優しいのだなぁ、と。。。

    だからこそ、アルも何とかして好かれたい、役立ちたい、と思うのだろうし

    『化粧師』でこの職業の事は少し知っていたが
    それを現代の吸血鬼なりそこないの理由に絡めるという発想がすごい。

    スティッチの何がかわいいのか、アニメーションで動くシーンを観るまで分からなかったのだが
    文章、漫画でこんなにかわいいのなら
    動いたらたまらない。。。

  • 吸血鬼としては中途半端っていうアルが、かえって、現代っぽくてよかった。
    しかし、工場のおばちゃんトイレのゴミ箱に捨ててくれてよかった。流されてたらどうなってたんだろう。

  • コミカライズから入り、既刊五巻まで読了。
    二巻いっぱいまではどちらにも恋愛感情と言えるほどのことはなくBL色は薄いですが、三巻から徐々に(濃度は薄いままですが)心境の変化があります。
    じわりじわりでありながら時に突飛な気がするのですが、暁側の思考は五巻の番外で多少なり推測と整理がつくようになっています。
    読む前から二人は恋愛関係じゃなくても良いのでは、というレビューを多々見かけていましたが、事情というか暁の人間性がやや複雑なため、わかり易いカップルになることはないのかも知れない……とは確かに思いました。(まあ、多少はアルの頑張り次第……)
    タイトル通り、なり損ないの吸血鬼のアルベルト・アーヴィングとその周りの愉快な仲間たちのお話と説明するのがしっくりくる作品だと思います。そのそれぞれの関係にどんな名称がつくかは、ストーリーの流れのおまけでしかないのかも。
    本としては時々ふと読み難く感じる面もありますが、考えてみればあれは伏線だったのかとか、それよりも先が気になり気づくと読み終わっていたりと本編は主に明るいお話です。モンローのシーンは空気を読み構えていたのに想像したら負けました……やめてよ(笑)
    発行が約六年止まっているようですが、完結までは漕ぎ着けて欲しいですね。

  • 本棚整理中に発見の再読。このシリーズ凄く好きなんですが続きが出ないですよねぇ… 昼は蝙蝠、夜は人間で牙もない中途半端な吸血鬼・アルとエンバーマー・暁、その友人で刑事・忽滑谷。加工肉と一緒に冷凍蝙蝠として日本にやってきてしまったアル。アルが片言の日本語を一生懸命喋ってる姿や、蝙蝠の時が凄く可愛くてw 事件の部分はグロく痛そうでたまらないけど… やっぱりこのシリーズは面白い。この作品でエンバーマーって初めて知ったんだよなぁ。

  • うん。面白い!
    まだ木原さんの作品は初心者なのですが、何冊かよんでみて「シリアスだな~」という感想が多く、いまいち萌えず・・・でも、やっぱり評判通りこのシリーズはおもしろいです。
    アルが可愛い♥日本語カタコトだけでなく、少々弱いオツムが原因ですね。
    こういうライトな作品の方が好みだな~。
    今後はコメディ路線の本に手をだしてみよう。

  • アル、こんなへたれな吸血鬼、設定にビックリ。

  • 木原さんのご本は40冊くらい読みましたが、一番楽しかった気がします!
    読んだ後落ち込まない・悩まない素敵な作品です!

    BL要素はあまりありませんが、かえって萌え萌えできました。
    胸きゅんなひな鳥の初恋いみたいに淡くて、今後が気になるー!
    絵がずば抜けてお美しいので、脳内でキャラが美しく動くので得した気分です。

  • シリーズ第1弾。
    読みたいと思いながら、なかなか読む機会がなかった作品。
    読み終えた第一声は「これ…BLだよね?」
    普通に小説として面白いです。
    吸血鬼のアルがキュート。蝙蝠なのにワンコ(しかも、ヘタレw)
    カタコトの日本語が平仮名ってのもツボです。
    微笑み刑事の忽滑谷、実はドS?
    ツンデレエンバーマーの暁、実はドM?
    あとがきによると、この先にBL展開があるらしいので、
    ワクワクします((o(^-^)o))

  • これはBL?とりあえずBL的要素は皆無だったけど話が面白いから思わずBL忘れて一気読み。

  • 木原さんあるある。

    必要最低限の食料としての食品描写しか登場しない。
    美味しそうに食事をする描写が非常に少ない。
    空腹を満たす目的のみでの食関係描写が非常に多い。
    なので、色んな意味で飢餓感がいや増す仕掛けになっている。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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