- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883863198
感想・レビュー・書評
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最初は知的障害の話かと思っていたら、識字障害のひとの話だった。最初はどうなるかと、ハラハラ読んでいたけど、ハッピーエンドで終わっていて、すごく読了感がよい。
茶屋町勝呂の挿絵のせいか、魚住くんシリーズを連想。どこか、純粋なところの残った男が、魚住くんとカブる。
これも、続きがよみたくなる話。 -
★4.0。木原さん初読。戦々恐々として読んだら、サスペンスのような仄暗さに引き込まれ、最終的にいい話だなあと感動。基本的にサスペンスやミステリー系のBLが好きなのでそれだけでも読みごたえあったんですが、受の身代わりになるほどの攻のピュアなヤンデレ愛が充分過ぎるほど報われて良かったな…としみじみする読後感でした。あんなに頼りなさそうなのにSEX上手の絶倫攻というのも…狡い(笑)どこか利己的だった受があそこまで甲斐甲斐いしくなるとは。愛だなあ、愛。身構えてたけど、これは木原作品の中では甘い部類なのかな。
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最後ハッピーエンドだ。平凡やけどみんな幸せなのがいいよね。
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それぞれに人には言えない秘密を抱えた人々のお話。ミステリー仕立てというか、ホラーじみた仄暗さを感じる。息もせずに(というくらいの緊張感で)最後まで一気に読みました。常々思うのですが、この作者は、第三者から見た主人公カップルを描くのがうまい。
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個人的にすごく好きな話。Wellと似たような奇怪な雰囲気です。
しかし木原先生スゴイの書くね。 -
回送先:町田市立鶴川図書館
読み書きができないということと人を愛することということが違うという当たり前の現実にどこまで気づきうるのだろうか。
本書を一読してそう思う。ハンディを描くというのはある意味では残酷なことであるということをまざまざと思い知らされる。
木原のセックス抜きの本格小説を期待したいと思うのは評者だけであろうか(桜庭一樹とほぼ同等のレベルだし、BLだけを書くにはもはや困難になりつつあるのではないだろうか。一冊のサスペンス小説としても意味が通用する)。