NOW HERE (Holly NOVELS)

著者 :
  • スコラマガジン(蒼竜社)
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本棚登録 : 593
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863488

作品紹介・あらすじ

朝目覚めると、福山の隣にみすぼらしい中年の男が眠っていた。酒に酔ってお持ち帰りしたらしい。見覚えのある顔、細い綺麗な指。…男はなんと、福山が勤める会社の経理部の部長・仁賀奈だった。仁賀奈は五十歳の今まで童貞で、女性は勿論男とも付き合つたことがないという。初心で化石のような男が新鮮で、福山は「年下の可愛い恋人」として付き合い始めるが…。

感想・レビュー・書評

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  • おじさん受け。おじさんは51歳

  • 初めて読んだ木原さんの本。

  • 身体の浮気はあるものの、すごい一途な攻めでした。こんなおっさん…と思いつつドハマり。しかし、あばたもえくぼとはいえ、受けを年取って愛されない可哀想な人とする妄想は、なんかのフィルターがかかっているとしか思えないよ。

    遊び人の攻めの心情が分からないはずの受けの仕打ちの方が酷すぎる(笑)だってあんなに愛されてたのに??ヘテロのシビアさが今回も痛いほど効いたわ~。

    受けザマァがもっとあればスッキリできたんだけど。誰とも恋愛経験のなかった童貞五十路にイケメンがベタ惚れなんてドリームな話だよなぁ。

  • 嫌いじゃない。嫌いじゃないけど、おじさん萌えがないのでちょっと盛り上がらなかった。

    イケイケのゲイ×冴えないおっさん
    酔って目覚めたらとなりに冴えないおっさん。よく見れば同じ会社の経理部長だった。これまで誰とも付き合ったことがなく、福山の告白に感動したからゲイでもないのに一夜を共にしたという仁賀奈。さすがにこんな冴えないおっさんはナイと、福山は付き合えないと言うつもりが、ちょっとしたからかう気持ちから何度か寝た。若くてイケてる自分に相手にしてもらって仁賀奈はラッキーだ。くらいの気持ちでいたのに、はっきりしない仁賀奈は一体何をどう思っているのかわからないうちにいつの間にか福山の方こそ仁賀奈が好きで好きでたまらなくなり…

    思い上がりも甚だしい福山だけど、仁賀奈も大概はっきりしない。好き同士のすれ違いとかそういう次元ではなくて、何もかもが噛み合わない2人でした。

  • たまには変わり種なBLも面白い。

  • "すごいっっっ! 究極のオヤジ受けですね!!!
    ここまで徹頭徹尾ダメおやじ(しかも50代)と30代イケメンとのカップリングなんて、前代未聞ではないのでしょうか。勇気あるなあ……。"

  • 遊び人だった受けが酔って50歳童貞のオジサンと寝てしまい、惚れさせてからかうつもりがズブズブハマっちゃう話。

    いけすかない攻めだったけど、
    ハメてるつもりが自分がハマっていって
    ラブラブ同棲まで始めちゃって…。

    オヤジが若いイケメンに何故か愛される
    シンデレラストーリー的で、前半は楽しく読みました。

    って、こんな順調に行くわけなかった。木原さんだもの。

    受けが全く攻めを好きじゃなかったというのが衝撃過ぎるよね・・・。
    攻めがあんなラブラブなのにちょっとはほだされてくれw

    後半は受けの冷たさにこれでもか!これでもか!と
    攻めが痛めつけられて、ほんと胸が痛くなりましたよ。
    確かに素行が悪い攻めだけど、ここまでされるほど悪いことしてないよ(多分)

    最終的には受けがやっとほだされて復縁するんだけど、
    それでいいのか~!
    もっと条件のいい人がいるんじゃないのか~!
    と、お母さんは複雑な気持ちでしたが
    攻めはあの人しかだめだっていうんだもの…。
    許すしかないじゃないですか。
    あ、受けは一生独り者でも全く心痛みませんYO!

    って、これ、「美しいこと」とほとんど同じ感想になってしまった。
    受けと攻めが逆転だったのがせめてもの救い。
    だって物理的に痛い思いをしたのは受けだもんね。

    あ、エロの感想も。
    50代のなかなか勃起しないtnkの描写は新鮮だった。
    シナシナtnkを言うに事欠いて「お姫様」だってさ!
    もうこの時点で攻めはメロメロだったんだなw

    鈴木ツタさんの枯れ描写は圧巻であった。
    貴重なオヤジ受けの濡れ場の挿絵は必見です。

  • 攻めが自分勝手で好きです。
    自分の感情もてあましてる青さが萌えます。

    好き好き大好き愛してる!
    あなたも当然俺のこと好きだよね?
    みたいな軽さも可愛い。

    同人誌?で「入れ歯でもOKだよ」みたいの見たとき、愛の重さが想像より重い子で攻めのキャラ感が面白かったです。

  • 枯れてるオジサン受。表紙も清々しい程のオジサン受。木原先生の萌えの深淵が覗けました。攻が次第に受にどっぷりとハマっていく過程が楽しめる一冊。好きな人に執着する過程(ねちっこいw)を書かせるとNo.1だと思うの。ただ少し高齢過ぎた為?あまりバイオレンスでなかったので評価はこんな感じ。

  • うーん、木原さんの小説の“ある型”通りな作品。
    はじめて読んだのがコレだったらもう少し読めた
    気もするんだけど…
    好きだと思っていた飼い犬が、じつはまったく自分のこと
    なんて好きではなくて、それをおもいしらされてボロボロに
    なった時に、向こうが振り返って報われる、という形。
    今回の場合は、仁賀奈さん自体にあまり好感が持てなくて
    そんな人が一丁前に自分の要望を主張するのに、うーんと思ってしまった。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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