運命はすべて、なるようになる(上) (Holly NOVELS)

著者 : 五百香ノエル

• スコラマガジン(蒼竜社) (2010年7月23日発売)

作品紹介・あらすじ

檜堵瑛輝はグランドスラムの帝王・ワーグナーと準々決勝で戦っていた。快楽を教え込まれ、男娼として生きている瑛輝には禁忌も後悔もなかった。だが、敬虔なカトリック教徒のワーグナーにとって、ゲイで、愛人の存在を隠さない瑛輝はアスリートである前に汚らわしい存在でしかない。幼い頃から憧れ、目標にしてきたテニス界の王に、瑛輝はライバルとして認められたいと願うが-。オール新作書き下ろし。

感想・レビュー・書評

[りえぴょんさんの感想 · 2023年2月7日]

これかなり重いしキッツい…。テニスという爽やかなスポーツを題材にしつつ、その裏で同時に語られるのは、重い足枷をつけられた運命を生きる主人公の姿。目に見えない重い鎖に身も心もがんじがらめにされながらも、自身の生きる原動力としてテニスに打ち込む主人公のその姿は、表面上は不敵で傲慢にさえ映るが、内実は頼りなく無垢で繊細。そのガラスのような、偽りないむき出しの心が素直な本音を語り出す終盤からは一層苦しさが増して、胸をかきむしりたくなるほどだった。この先の展開がとても気になる。

[琴さんの感想 · 2013年2月2日]

萌え要素が少ないので個人的には好みではありませんでしたが
設定はよく練られているしお話がとてもしっかりしていて
読了後にずしんと重みがくるというか、読んだぞー！と思わせられる作品でした。

余談ですが横文字の固有名詞のぶんを除いたとしても、お話全体に漂う洋書っぽさを感じたのは私だけでしょうか…。

[ましかさんの感想 · 2011年5月15日]

読み応え凄い！早く下巻読みたい！テニスプレーヤーで男娼。テニス以外には哀しいほどにドライな受けの状況が過酷で重い。恋というより激情

前半、苦労人で潔癖な帝王とは生き様の戦いになっていて、スポーツものの暑苦しさは苦手かもという予想をいい感じに裏切ってくれた。気付くと夢中で読んでた。魂ごとぶつかってくるような。違う意味で熱い。これは好き！

それぞれが自分でも正体の掴めない感情に突き動かされていく描写が良いと思う。

心配！受けも攻めも心配～！

実は誰が攻めなのかギリギリまでww いや、想像ついたはずなのに、必死に読んでて振り回されてた感じがwww満足ww

さ、下巻、次々～！！

[sayuriさんの感想 · 2011年2月20日]

高級男娼でテニスプレーヤー
ランキングナンバーワンのプレーヤーに憧れて…

スポーツものとしては、あまりにヘヴィな展開

ぐいぐい引き込まれて、一気読み！
激しく下巻に続くのです

[いちこさんの感想 · 2010年10月13日]

表紙はさわやかテニスBL☆なのに中身はまさかまさかのヘビーな作品でした
受けの瑛輝がすごくいい