運命はすべて、なるようになる(下) (Holly NOVELS)

制作 : SHOOWA 
  • 蒼竜社
3.88
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本棚登録 : 113
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863846

作品紹介・あらすじ

恋していることを劉哥に知られた瑛輝は、香港に連れ戻され、テニスを辞めさせられる。しかし、瑛輝は憧れの人を愛せただけで幸せだった。だが、それもつかの間、ワーグナーの悲報が届き、瑛輝はショックを受ける。自暴自棄になっていた瑛輝の前に突然現れたのは、大嫌いなフランス人形、ワーグナーの愛弟子アイユレだった。アイユレは瑛輝が師を侮辱したと責め、「お前は僕に買われた。お前を殺すのは僕だ」と冷酷に宣告する-。

感想・レビュー・書評

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  • ★4.5

    最後の数行が著者の書く通り、瑛輝の人生だな、と。



    上巻を読み終えた時点では下巻の表紙にどういうことだ?と疑問符が浮かんでいたが最後まで読んで、理解できた。

    主人公たちの周りのその後も気になるところ。

  • 中学生の時に間違えて買って、
    初めて読んだこの手のジャンルの作者さんだと途中で気づいた。

    10歳で売られて、
    香港マフィアのもとで仕込まれて高級男娼になった瑛輝が、
    グランドスラムの帝王・ワーグナーに憧れてテニスを始める。
    帝王との確執、帝王の死、帝王の弟子との愛憎劇と救済が、上下巻にわたって語られます。

    最初は、
    テニスだけでよくないか…?
    と思わなくもなかったけど、
    上下巻かけて瑛輝の人生を読んでいたら、
    もう、何も言えなくなった。

    子ども時代は特に凄惨だけど、
    ひたすら泥沼やら悲惨なわけではなく、

    奪われ続けた子どもが、
    希望を見つけて恋に落ちて愛を知って救われる話です。

    瑛輝の快楽と贅沢に慣れた弱さとずるさとか、
    誰かを失った悲しみに溺れて自己憐憫に浸る弱さとか、
    納得がいくというか、
    自分も同じ状況で同じ選択をしないとは言い切れないと思った。

    逃げて一からやり直せなんて、
    きっと第三者が口で言うほど簡単じゃないし、
    同じ土俵に上がれないのに相手の選択を責めるのは、
    傲慢な正義感の押しつけでしかないんじゃないかと思った。

    アイユレとの諸々とか、
    テニスに関するあれこれとか、
    このジャンルでつっこみだしたらキリがないわけですが、
    そういうのを置いといてもいい話だと思える本に出会えると、
    小説の神様ありがとう!と言いたくなります。

    しかし最後の2ページは個人的には蛇足。
    いろんな意味で救済なんだろうけど。

    そしてSHOOWAさんのイラストがすきです。
    むしろ絵師さんが違ったら読んでなかったな。

  • 上巻ほどのノリがなかったけど総体的に良かった~。それぞれの愛の行方を追わずにいられない、切なかった。

    コートの中で会話するかのように徐々にお互いを分かりあう二人にまいった。ダフネ、ワーグナーの妻たる度量の広さに恐れいる、瑛輝とは別の愛だと言い切れたワーグナーに共感してしまう…。
    怒りは生きる糧になるって…認めざるを得ないと思う自分には哀しい展開だったけど…ニコルも相当苦しんだよね…。酷い女衒にも愛を感じた。共犯者だから理解者にもなれるというか…ニコルだって汚れなきままでは瑛輝を変えることは出来なかったかもしれない。

    女衒の言う、恋は幻…。グルグルしてしまったw ほんと読み応えあったなぁ。

    上巻で瑛輝の支離滅裂な激情が冴えていたので、下巻ではニコルの苦悩をもっとねちこく書いて欲しかったかなぁ。ワーグナーにはまりすぎたような感じの後書だったので納得したけどww だって瑛輝のワーグナーに対するあれはすごく良かったものw

  • 上巻に続いて、こちら下巻も一気読みです

    想いを遂げた主人公はもう、男娼ですらなく…
    更なる試練が襲い掛かり、生ける屍に…

    彼を救ったのは『幻想』だったのですね
    後半以降の苦悩と愛は、BLにしとくのがもったいない感じ

    その先がある、そんなエンディングに、しばし呆然

  • 久々に読んだあとズシっと重い達成感がある作品
    読んでよかったなぁと思える作品でした

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