運命はすべて、なるようになる(下) (Holly NOVELS)

  • スコラマガジン(蒼竜社)
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883863846

作品紹介・あらすじ

恋していることを劉哥に知られた瑛輝は、香港に連れ戻され、テニスを辞めさせられる。しかし、瑛輝は憧れの人を愛せただけで幸せだった。だが、それもつかの間、ワーグナーの悲報が届き、瑛輝はショックを受ける。自暴自棄になっていた瑛輝の前に突然現れたのは、大嫌いなフランス人形、ワーグナーの愛弟子アイユレだった。アイユレは瑛輝が師を侮辱したと責め、「お前は僕に買われた。お前を殺すのは僕だ」と冷酷に宣告する-。

感想・レビュー・書評

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  • すごく疲れた。なんでだろう。結末は悪くないのに。上巻から続く話がより過酷になって下巻に突入、主人公の地の底を這うような精神状態に、彼を救うと決めたもう一人の主人公の荒行の長いこと。二人が本当に理解し合えるまでに流れた時間が思ったより長くて私には苦痛だった。普段バッドエンドものにさえそんなに抵抗ない私が、この本にはいろいろ打ちのめされてしまった。救いがあるとはいえ、主人公たちが辿った道はどう考えてもいばらの道、自分の心を殺してまで目の前の一本道を歩かざるを得なかった彼らを思うとどうしようもなくしんどかった。

  • ★4.5

    最後の数行が著者の書く通り、瑛輝の人生だな、と。



    上巻を読み終えた時点では下巻の表紙にどういうことだ?と疑問符が浮かんでいたが最後まで読んで、理解できた。

    主人公たちの周りのその後も気になるところ。

  • 上巻ほどのノリがなかったけど総体的に良かった~。それぞれの愛の行方を追わずにいられない、切なかった。

    コートの中で会話するかのように徐々にお互いを分かりあう二人にまいった。ダフネ、ワーグナーの妻たる度量の広さに恐れいる、瑛輝とは別の愛だと言い切れたワーグナーに共感してしまう…。
    怒りは生きる糧になるって…認めざるを得ないと思う自分には哀しい展開だったけど…ニコルも相当苦しんだよね…。酷い女衒にも愛を感じた。共犯者だから理解者にもなれるというか…ニコルだって汚れなきままでは瑛輝を変えることは出来なかったかもしれない。

    女衒の言う、恋は幻…。グルグルしてしまったw ほんと読み応えあったなぁ。

    上巻で瑛輝の支離滅裂な激情が冴えていたので、下巻ではニコルの苦悩をもっとねちこく書いて欲しかったかなぁ。ワーグナーにはまりすぎたような感じの後書だったので納得したけどww だって瑛輝のワーグナーに対するあれはすごく良かったものw

  • 上巻に続いて、こちら下巻も一気読みです

    想いを遂げた主人公はもう、男娼ですらなく…
    更なる試練が襲い掛かり、生ける屍に…

    彼を救ったのは『幻想』だったのですね
    後半以降の苦悩と愛は、BLにしとくのがもったいない感じ

    その先がある、そんなエンディングに、しばし呆然

  • 久々に読んだあとズシっと重い達成感がある作品
    読んでよかったなぁと思える作品でした

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