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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883863853
作品紹介・あらすじ
弓月尉はある日、円恵に誰かと人違いをされる。ひそかに円恵に興味を持ち、綺麗な人だと思っていた弓月尉は、それをきっかけに親しくなろうとするが、なぜかいつも冷たくあしらわれるのだった。そんな時、高野山から徳の高い老僧が瑞調寺にやってきた。僧は、円恵〜孔雀丸を迎えに来た、互いに好き合っていた、と言うのだが、円恵はけんもほろろで-!?書き下ろし天桃山綺譚第3弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ三作目。
自分の苦しみの、本当の原因を知ること。
それが先ず救われることの第一歩。
自分が欲しているものを、欲している形で得られることが、最大の幸福なのかもしれない。
だけど人はなかなか、苦しみの原因や真に欲しているものを自覚出来ないから、そこから一寸した不幸やら何やらが起きてくるのだろう。
完全に満たされなくとも良いのだと思う。
完全に赦せなくても。
何が自分をそうさせているのかさえ、本当には気付かなくても。
そこに何かある、とさえ思えれば。多分。
作者が好きだ。
この人が地蔵菩薩に見えて仕方ない。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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