- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883864164
感想・レビュー・書評
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みんみん夏推しの尾上さん1945シリーズ。
1作目手に入れました。
旧家・名家は、没落してなくても、その責任は重いようです。
戦況は、日々に厳しくなっていく1945年。日本は、特攻という生還を期さない攻撃に若者を注ぎ込んでいた。
名家成重家には、男子は一人。彼が亡くなってしまえば、家の存続、雇人達の生活が成り行かなくなる。そこで、息子の身代わりに養子を迎え、成重家からの特攻隊員として出征してもらう。家の立場も後継も守ろうという策を立てる。
身代わりを快く引き受ける少年は、幼少時に命を救ってもらった恩がある。加えて、その時からその一人息子に憧れ続けていたのだ。
10年ほど前の作品で、ちょっと強引かな、唐突かな、と思うところありますが、この設定がもう良いです。再販計画中みたいですけど、少し抑えめに変更すれば、BLから一般文芸にいけると思うんです。
頑張ってどこかの文庫形態になってくれると嬉しいです。
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2023/08/17
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2023/08/17
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2023/08/18
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2023/02/14-02/18
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戦時中、幼い時に出会った時から想っていた彼の身代わりとして特攻することが決まった希(ゆき)。冷たい態度を取るも、実は資紀(もとのり)も希にずっと恋していた。捕虜になった後も手首を離さなかったなんて、守るために必死だったなんて、いじらしすぎて泣けてきます。
生きることが難しかった時代があります。という作者さんのあとがきが印象的。
彼らはこの物語の後、来たる激動の時代も2人で乗り越えて2人で生きていってほしいと願うばかりです。 -
太平洋戦争シリーズ。
手首切り落として・・・って、激しい。 -
とっても感動しました!!BL作品でここまで物語として魅力的なものはもしかしたら初めてかもしれません。戦争物は扱いが難しく批判もされやすい中、それでもBLで書くというのは作者の方にもこの時代でこの要素で書かなくてならない思い入れがあるのだと窺わせるものでした。綺麗な情景描写や、言葉で静かに紡がれていくのですが、登場人物たちの抱える辛さや、情熱がじわじわと伝わってきます。主人公の希と資紀は、想い合っていながら形は違えど、生きて欲しいと願うあまりに行動が極端なんですが、終わってみるとそのひたむきさが理解できます。切なくて甘くて、それでも読後はとても爽快です。愛は奇跡を生みますね。
作者の意気込みがシリーズ通して感じるのよ
ほんとどこでもいいから出版社頑張って欲しい!
作者の意気込みがシリーズ通して感じるのよ
ほんとどこでもいいから出版社頑張って欲しい!