なぜ、ホンダが勝ち、ソニーは負けたのか?

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  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883924707

感想・レビュー・書評

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  • ホンダとソニーという2つの日本企業を創業者から受け継ぐ企業スピリットの変遷などを基に紐解いた一冊。

    ・本田宗一郎には藤沢武夫という経営手腕を発揮できる人物がいたからこそ現在のホンダがあるとは知らなかった。やはり重要なのは、カリスマを持った人物とその側近、右腕という一人ではどうしても限界があるのか・・・

    ・ものづくりの現場感覚がはっきりしていたホンダ、一方でソニーは工場ラインにはもとんど見向きをもしなかった。故に労使闘争も頭を抱えていた

    組織が大きくなる上で生じる問題にも焦点をあてていて、今後の参考にしていきたい。

    問題点:
    ・評価制度
    ・ポストへの執着
    ・保守的な姿勢、態度
    ・創造性の欠如
    ・生産性と開発力のバランス
    ・カリスマ引退後の求心力の維持
    ・労使問題

  • 「ソニーが危ない!」を書いた著者のホンダとソニーを対比論。

    簡単に言えば、同じような発明の社長(本田、井深)とそれを支える副社長(藤沢、盛田)として、戦後ベンチャー的な企業から世界的な企業になったホンダとソニーが、執筆時点で差が開いてしまったのかを論じている。

    ホンダは、開発担当の部署からもの作りがわかる社長を生み出しているのに対し、ソニーはもの作りを忘れてしまった社長を出しているというところが差にはなるだろうし、創業者一族の関わり方も異なるだろう。また、変化が緩やかな自動車産業と、1年ごとに製品によって変化が激しい電機業界を比較するのも難しいと思う。

    2社のこれまでの出版した本からの引用も多いので、両者を比較しながら知るためには良い本かも知れない。

  • 基本的に書き方がなんか嫌みたらしい。そんな表現しなくてもいいじゃんてところが多々。ホンダにもソニーにも。しかもタイトルからして、何かの答えを出すのかと思ったら何もでない。ホンダとソニーの企業の比較がされてる。でもこれなら業界揃えた方がいいんじゃん?って思うのは僕だけか…。両社のネガティブな側面はまあ見えましたけど。

  • ブックオフで100円で買ってきました。2年前の本だからちと情報が古いです。著者はホンダのファンなのか。読み終わった後はいかにホンダが挑戦的であり、しっかり地に足ついた企業なのかばかりが印象に残ってます。ソニーに関しては、ソニービルのくだりくらいしか印象に残ってないかも。この著者の言いたいソニーの本質が、あのビルに象徴されてるってことかもしれないのですけど。
    ホンダも低迷していた時期は長かったし、海外はどうか知らないけれど、最近の国内の新車カタログ見ても一部の人気車種を除いてイマイチな感じなんだけどな。昔感じたワクワク感がないというか。去年とうとう私も長年親しんできたHONDA車からTOYOTAに乗り換えてしまったし(ちょっと不本意ではありましたが)。それでも航空機事業やらASIMOを見ると、夢があるし、期待も膨らみます。業績は良くなってるみたいだけど、まだまだガンバレHONDA!!次の新車買う時期にはホンダがいい車を出してくれてますように。

  • ホンダが勝ってるのか、ソニーが負けてるのか少々疑問だが、起業時の話はなかなか面白かった(事実かどうかは不明だけど…)

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著者プロフィール

1948年京都市生まれ。神戸大学経済学部卒業後、大手広告代理店に勤務。
一時、松下電器関連会社で働いた経験がある。
出版社編集員の後、業界紙等でライターとして活躍。
他に「松下電器混迷の真相」「なぜ、ホンダが勝ち、ソニーは負けたのか?」がある。

「2005年 『ソニーが危ない!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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