ドル崩壊!

著者 :
  • 彩図社
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本棚登録 : 53
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883926589

作品紹介・あらすじ

アメリカのサブプライム問題に端を発した経済の混乱は、世界中を破綻の連鎖に陥れようとしている。
いよいよ、巻き戻しが始まった!
巨大な規模に膨れ上がったフェイクマネー(ニセ金)。
吹き荒れるスタグフレーションの嵐!
リスク回避策が更なるリスクを呼び、ドルの価値はますます希薄化する。
FRBも、今や、手のうち用がない!

感想・レビュー・書評

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  • 1

  • サブプライムについての説明は分かりやすい。
    大体分かっていたけど、これでスッキリとインプットされた。

    ドルの価値がドンドン落ちているということに驚いた。
    あの国を信用することは出来ない。昔から自国の利益しか考えていない。

    金融危機について考えた。
    金融バブルでウハウハな時代ですら、失業者がゼロということはなかった。
    仮想経済が存在していた時代ですら、だ。

    不景気というけれど、仮想経済が泡になっただけで、
    実体経済(もちろん反動で収縮するだろうが)に戻るだけであって、
    今までおいしい思いをしていたのが普通に戻りましたねってだけだと思った。

    それを考えると失業率0%というのは夢物語なのかもしれない。

    --気になった言葉--
    だが、現実の日本はといえば、アメリカに次ぎ世界でもっとも外需依存度が「小さい」国である。(P260) ←でも、これは調べたらウソだそうです。

  • 経済なんてよく分からない、何でサブプライムローンが世界同時不況の原因になるの?なーんて経済ド素人の私みたいな方にはオススメの本です。

  • サブプライム問題発端の金融危機・・・いんちきマネーの終わり, 2008/9/28


    今起きているサブプライム問題を発端とした金融危機。栄華を誇ったリーマン・ブラザーズが倒産し、メリルリンチは救済合併、格付けAAAを売り物に大々的に日本でCMを打つAIG(アリコなどの保険が有名)のアメリカ政府の救済措置。
    なんで、たかだか、アメリカの住宅ローンの焦げ付き問題でここまで、大騒動になるのか。
    いろいろ、記事や雑誌を見てもわかりにくかったけど、この本はとてもわかりやすく解説してくれる。
    タイトルは「ドル崩壊」であり,話はそこに行き着くのだが、現状のサブプライム問題と、金融工学の最先端、デリバティブ(金融派生商品)、特に、リスクの証券化(CDSなど)がいかにイ自分のリスクを取らずに、他人を騙して金儲けするのか。
    その関係者(売り側、買い側)の強欲が、レバレッジという方法で肥大化し、未曾有の金融危機を起こしていることがよく分かる。
    「最新の金融工学を駆使し、リスクをヘッジする」その美名の元に、ようは単なるババ抜きゲーム(ババ=デフォルト)をしているだけじゃん・・・
    という感じがしました。
     また、一番印象に残ったのは、FRBっていうのが、民間企業で、しかも倒産する可能性があるという話でした。

    いずれにせよ、金融で儲けるということ自体が大きく間違っているのでは無いか、儲けるのは「地道に汗を流して稼ぐ」これが王道のような気がしてきました

  • すごく面白かった!こんなに分かりやすい金融/経済関係の本は初めて。素人にお勧めです。

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著者プロフィール

東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立、09年に株式会社三橋貴明事務所を設立した。
2007年、インターネット上の公表データから韓国経済の実態を分析し、内容をまとめた『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)がベストセラーとなる。その後も意欲的に新著を発表している。単行本執筆と同時に、雑誌への連載・寄稿、テレビ・ラジオ番組への出演、全国各地での講演などに活躍している。また、 当人のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の1日のアクセスユーザー数は7万人、推定ユーザー数は21万人に達している。2012年1月現在、人気ブログランキングの「政治部門」1位、総合ランキング2位(参加ブログ総数は約90万件)である。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
主な著書に『国民の教養』(扶桑社)、『疑惑の報道』(飛鳥新社)、『2012年大恐慌に沈む世界 蘇る日本』(徳間書店)、『増税のウソ』(青春出版社)、
『三橋貴明の「日本経済」の真実がよく分かる本』(PHP研究所)などがある。

「2012年 『ユーロ崩壊!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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