今日、ホームレスになった 平成大不況編

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  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883927548

感想・レビュー・書評

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  • 自分がホームレスにならないとは言い切れない。そうならないためのヒントに。

  •  2008.9.15、リーマンショック以来、深刻化する不況。失業者の中にはホームレスになった者も。一度路上生活に落ちたら、負の連鎖(泥沼)に。増田明利「今日、ホームレスになった」、2010.9発行。①普段は、図書館、生活センター、病院待合室・・・。年越しは蒲田の1時間100円のネットカフェで ②廃棄弁当が晩御飯。雑誌拾いとアルミ缶集めで1日2000円 ③駅のゴミ箱から捨て本を回収、風俗店の看板持ちで1日1500~6000円 ④日雇い(肉体労働)、倉庫内作業、ビルの解体、清掃で1日7000~8000円。

  • かなり面白かったし、タメになりましたね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    リーマンショック後もかなり失業された方はおられたようですけれども、今回のコロナ禍で状況はさらに悪化しているんじゃないかと…個人的には推察致します…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    皆、それぞれに家族を築いて真っ当なサラリーマン人生を歩んでいたかに思われますが…一寸先は闇というかね…人生、どうなるかなんて分かったものじゃないぜ! って感じですかね…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    そんなアレで長々した小説とか読む気になれない時にはうってつけの著書だと思います!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 大企業勤めた人も業績ダメでリストラ 、
    住宅ローン3000万組んだ後、業績悪く離婚、退職、
    など、誰でも起こりうる。特に中年になってから。

    今は平和でもいつ起こりうるとも限らない。常に危機感を持たせてくれる本。

  • この本に登場するホームレスの人たちは、ほとんどが元々は真面目に働いていた、どっちかと言うと成功者の人たちだった。自業自得でホームレスになった人も最後のほうにはちょっと出てきたけど、ほとんどはそうじゃなかった。この人たちは今何をしているんだろう。
    暗い気持ちになった。

  • ホームレスにインタビューして、経緯してる本です。

    昔から、Big issueって、ホームレス支援の雑誌を買ってたりで気になる存在な人たちです。

    ホームレス作家って本を読んだのがこの本に手を出したきっかけ。

    まあ、いろいろな人生あるよね。

    私は学歴ないけど、良くやってるなと。まあ、これからも社会にしがみつきますよ。

  • 各インタビューの最後に入る太文字が我が身を覆い被せてくる。

  • ホームレスになった人は最終的に逃げている。ほかにやはり方法があったのかもと思う。

  • サクサク読了。私は何故この本を興味をもって読んだんだろう?不幸を見下す為か?以前は成功していた人が落ちぶれる様が面白かったからか?
    大きい割合では無いにせよ、私もそうなる可能性があるとも感じる。低リスクが重要視される時代か。

  •  以前に『今日、ホームレスになった―15人のサラリーマン転落人生』をさらっと読んだこともあり、新たに出版されたこの本も読んでみようと思い手に取った。
     「はじめに」では2009年の平均失業率が5.1%、完全失業率が336万人おり、この数字は京都府、広島県の総人口よりそれぞれ80万人、50万人多く、鳥取・島根・岡山県の総人口とほぼ同数と記されており、この時点で「ここまで事態は深刻なのか」と驚かされる。

     再就職をしようとしても「大卒は使えない、嫌がられる」と言われたという例がある一方で、大卒しか募集しておらず、かつ年齢制限に引っかかり面接することも出来ないという現状がある。
     手に職を持った人(調理師や理髪店経営者)、企業では重宝されるはずの理系畑の人(元精密機器メーカーや建築業勤務者)が切られるのを見ると、一体何が分かれ道となっているのか全く分からないのだな、と嫌になってしまう。

     「バブルに乗じてマンションを購入したら、ローンが返せなくなった」という下りは前著にも見られた。いつか弾けることが当時から懸念されていたのに、どうして聞き入れなかったのだろうと思ってしまったが、バブルを「実感として」体感したことが無い私が語っても説得力がないのかも知れない。

     レビューから少し外れてしまうが、馬場康夫監督『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』で描かれていた光景は私にとって衝撃的であった。本書でも札幌のタクシードライバーが語っているが、一万円札をヒラヒラさせてタクシーを呼ぶ、「暑くて涼みたいから」という理由でタクシーを利用するなど今ではとても考えられない。 そのタクシー業も規制緩和の波を受け、「売上が最低賃金に届かない奴は稼ぎの良いドライバーの足を引っ張っている」と言われてしまう。

     読んでいて何度も苦痛を覚えたが、社会の現実を見つめるという意味においても読んでよかったと思う(「書店の企業本や成功物語を読んでその気になるな。うまくいった一人の下には何十人という負け組がいる。わたしは気づくのが遅かった」という下りは怖い)。

     さて、今こうしてパソコンや携帯、スマートフォンを利用している私、そしてあなたは「明日ホームレスになっている訳が無い。私は大丈夫だ」と自信を持って言えるだろうか。

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著者プロフィール

1961年生まれ。1980年都立中野工業高校卒。
ルポライターとして取材活動を続けながら、現在は不動産管理会社に勤務。
2003年よりホームレス支援者、NPO関係者との交流を持ち、長引く不況の現実や深刻な格差社会の現状を知り、声なき彼らの代弁者たらんと取材活動を行う。
著書に『今日、ホームレスになった』『今日、ホームレスになった 平成大不況編』『今日、派遣をクビになった』『今日から日雇い労働者になった』『今日、会社が倒産した』『本当にヤバイ就職活動』『今日からワーキングプアになった』『貧困のハローワーク』『今日、借金を背負った』『今日、ホームレスになった 大不況転落編』(いずれも彩図社)、『不況!! 東京路上サバイバル─ホームレス、28人の履歴書』(恒友出版)、『仕事がない!―求職中36人の叫び』(平凡社)、『ホープレス労働─働く人のホンネ』(労働開発研究会)がある。

「2023年 『お金がありません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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