- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883992577
感想・レビュー・書評
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読みやすい文章。画家と女性モデルの愛を語る世界観。たまにはプロの解説でなく、こういう感情的なのもいいかなと、惹かれるところは多いけど、時折見える自分語りの酔った文章で興醒め。女子力高い方々はこういう文章好きなのかな?負け組オンナにはちょっとわからないです。
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単純に史実を語るだけでなく、ちょいちょい挟まれる著者の思い出話(主に男性関係の)が、彼女のファンでもない私には、申し訳ないですが鬱陶しかったです。もうほんとに、「女性が女性のために綴る、芸術と性!」みたいな感じで。まあ、その通りなので私のほうが言いがかりな訳ですが。すいません。
「Wikipediaより突っ込んだエピソードが知りたい」程度に考えていた私には、ちょっと合いませんでした。著者の意見も。
以下、印象に残っていることについて、ざっと箇条書き。
モディリアーニ×ジャンヌ(幼い精神のまま、ナルシシズムに殉じる女と、それを利用して自分の歪んだ人生観を実現させたい男)
ココシュカ×アルマ
ピカソ×フランソワーズ(誰もピカソに勝てない)
レンブラント×ヘンドリッキュ
クリムト×エミーリエ(自立した男女の健全なエロティシズム)
シーレ×ヴァリ
ボナール×マルト(自分の好きなことだけやってればそりゃ幸せだろう)
モネ×カミーユ(愛ではなく惰性?彼女はどうなの?)
マグリット×ジョルジェット
ルーベンス×エレーヌ
ルドン×カミーユ
マネ×ベルト
ルノワール×アリーヌ
クノップフ×マグリット(実妹に美の全ての象徴を託した男)
ロートレック×ヴァラドン
ロセッティ×ジェーン
パスキン×ルーシー(「アデュー、ルーシー」男が自ら絶つ人生の最期に想ったのは、妻ではなかった。最高で最低の愛情表現)
キスリング×キキ(芸術がなければただの身持ちの悪いダメ女。それでも多分もてていたろうなぁ) -
有名な絵画に描かれた女性と作者である画家の間にどんな感情の交換があったのかを、特にモデルに焦点をあてたエッセイ
あんまり絵に詳しくない人でも楽しく読めると思います。
おすすめ。 -
18人の素敵な女性に出会えます。18個の色彩豊かなラブストーリーに巡り会えます。そして何よりも筆者の心が豊かなんだと思いました。