- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884122621
感想・レビュー・書評
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製薬企業の悪い面をメインに展開。それはそれで正しいのだろうけど、革新的な薬を生み出して来たのも確か。人類にとってはベネフィットの方が大きいでしょうか。
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薬価基準が設けられている日本に生まれてよかった。薬代だけで破産しそうなアメリカ、それだから健康志向が強いのか。
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2009年10月22日読了
ニューイングランド医学雑誌前編集長が製薬会社の行状について、告発した本。全編にわたって、製薬会社の批判がぎっしり。
これまで、薬価が高いのは、製薬会社が新薬を開発するために多額のR&Dが必要であるからだという説明で理解をしていたが、実際にはマーケティング費用の支出が一番多いことがわかった。また、研究などに名を変えたマーケティング費用を計算に入れると多額に費用が使われている。
アメリカが特殊な部分もあるが、こういった現実を頭に入れておくことは重要であろう。 -
全部読んでないけど海外はそうなんだまぁって感じ。
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最初から最後まで一貫して批判的な文章を読むというのはあまり気持ちいいことではない。
アメリカの製薬会社の裏話がてんこ盛り。
以下はささやかな反論
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( ゚Д゚)_σ異議あり!!
大学の役割は基礎研究で、製薬会社の役割はその基礎研究をどう薬の開発につなげるかである。役割混同はよくない。会社は研究費を自社の利益から回さなければならないが大学は政府の援助が期待できるのである。
資本主義体型の元での製薬会社の社長なら、研究開発費をできるだけ低く抑え、医者を接待して自社の薬を売り込ませることや薬の元となりそうな分子の特許はベンチャーから購入したりするマーケティングに力をいれて実質的な売上を伸ばすほうが安定なのでそちらを行うだろう。ある分子の役割に関するすべての基礎研究から全合成まで製薬会社がしなければいけないなどの倫理的観点を取っているのはおかしい。製薬会社は利益を上げなければならないし、資本主義において富の蓄積というのは追及されるべき目的である。
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いずれにせよ、資本主義だねー。
MRはカス by木村教授
製薬会社に入ってマーケティングやってみるのも面白いかも。 -
2008/11/3
p.298にこの本の主張が非常に端的に記述されている。
「製薬会社が作り出しているのはゾロ新薬ばかりで,画期的新薬は少ししかないこと」
「米国食品医薬品局(FDA)が本来は規制する対象であるはずの製薬業界に隷属してしまっていること」
「製薬会社が自社の製品が関係する臨床研究に干渉しすぎること」
「特許や排他的販売権の期間が不必要に長く,いかようにも延長できること」
「製薬会社が自社の製品について,医師の教育に干渉しすぎること」
「研究開発,広告宣伝,薬価算定に関する情報が公開されないこと」
「薬価が高すぎること,不安定なこと」
製薬企業が画期的新薬を生み出せなくなってきている点や,違法ではないにせよ法の網目をつくような方法で利益を積み上げている点を見る限り,製薬業界の未来はあまり明るくはないのかなと感じてしまう。 -
アメリカの製薬業界の経営についてかなり批判している。というのも、製薬業界は研究開発に莫大な投資をしているというが、本質はマーケティングであり、見せかけであるから、とのことである。
また、自社製品の特許期間を伸ばすためなら何でもやる、と。
この著者は終始一貫して製薬業界を否定しているが、その代案は最後の数ページにしか書かれていない。しかもひどく表面的なように思える。
たしかに製薬会社は、とくにアメリカ市場では儲けすぎ、また、手段があからさまであると思うが、国営企業でないのだから、競争は避けられないことを少しは勘案すべきでは?と感じることも多かった。
ただ、アメリカの製薬業界を知る上で、本書は大変参考になるものであったことは認めざるを得ない。また、内容とは関係ないが、「教育とは教える側と教わる側の双方向のコミュニケーションで成り立つ」という一節にはひどく感心させられた。 -
製薬業界に属している、あるいは属そうとしている人は一読の価値があると思う。製薬産業の最大の市場であるアメリカでの製薬企業の実態を描いています。日本にも当てはまるケースが多々あり、関心しきり。
お勧め -
分類=薬・製薬会社。05年11月。
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