上巻を読んですぐに読み終わったけど、レビューを書くのが今日になっちゃいました(^^;)
上巻から一貫してストーリーの中にあるのは富士見線という東京都内から出ている架空の路線の沿線で起こったお話しというのがこの短編集の柱のようです。
富士が見えていた昔の路線で育った人や、その沿線でなくなったり最後を迎えたり、育った事などがそれぞれの人生や、時には霊の世界まで巻き込んで、生きていく人や去っていく人の人生を送り火という一冊の短編集に仕上がったのだと思います。
それぞれの何気ない人生もそれぞれに重たく、そして一歩一歩送り火をたかれる側に近づいていると自分の人生に重ね合わせて見えるものもあり、文字も大きな事も手伝ってあっという間に読むことの出来る上下巻でした。
何となく東京で暮らした西武池袋線が自分の生活の過去と重なり、しみじみ読みました。