人生生涯小僧のこころ

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  • 致知出版社
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感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884748036

感想・レビュー・書評

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  • 行とは行じるものではなく

    「行じさせていただくもの」

    人生とは生きるものではなく

    「生かされているもの」

    行とは、人生とは、

    ひとつひとつ見えない徳を積み上げていくもの。




    お山に行って何も気づかず悟らず帰ってくるのは、

    宝の山に入って何も持って帰らなのといっしょです。



    その日のことはその日のうちにする。そのために私は、

    自分に十の力があれば十を出しきることを心がけていました。



    現実を受け入れ愚痴らず精いっぱい生きると、道が開けてくる。



    山で修行した人だけしか悟れないというものではない。

    それぞれの生活の中で、それぞれに与えられた役目を果たしていく中で、

    心を研ぎ澄ませ、目を凝らし、耳を澄ませたとき、

    いろいろと悟れる。



    心を込めて生きるから心が変わり、

    心を込めて語るから相手に伝わり、

    心を込めて行うからみんなが感動してくださる。

  • もうどうして良いのか分からなかった
    涙をこらえるのに必死だった

    読んだ後にこんなに爽やかな気分になった本は久々です・・・

    「千日回峰」ってご存知ですか?
    私は一昨年見たテレビ番組で比叡山にこのような修行があるのを知りました
    この修行を達成できたお坊様を「阿闍梨様」と呼ぶこと・・・
    同じ修行が奈良県の吉野の金峯山寺にもあり、そちらで千日回峰を満行された
    塩沼さんの著書です

    <a href="http://plaza.rakuten.co.jp/perie2005/diary/200901230000/">和田さんのブログ</a>でも紹介されており、和田さんが先日憧れの?塩沼さんに
    お会いできたと写真付きでブログにUPされていて・・・
    その写真を見たら、何だかとってもこの本を読んでみたくなり、速攻で
    アマ○ンに注文してました

    もう一言一言が優しいのだけど、ズッシリと重く心に入ってくる感じとでも
    言うのかな・・・私の乏しい表現方法じゃ上手く表現できないんだけど
    本当の厳しさに触れた人だけが持てる優しさや強さみたいなものが伝わってきました

    決して押しつけとかではなく、淡々とご自分が経験されたことを書かれてあります
    もう私なんか想像を絶する世界なんだけどね・・・

    付箋が付いている部分を抜粋します

    ・一日一日努力を惜しまず、その日にやらなければならないことをコツコツと
     根気よく丁寧にやっていくしかありません

    ・現実を受け入れ愚痴らず精いっぱい生きると、そこに道が開けてくる

    ・「しなければならない」とか「やらされている」と思えば、どんどん心が枯れてきて
     卑屈になってしまいます

    ・行も、人生も、卑屈になってはいけません。楽しまなくてはいけません

    ・「良いことをすれば良いことが返ってくるし、悪いことをすれば悪いことが返ってくる」
     ただそれだけのことなのです

    ・「人間が生きていく上で一番大事なもの」とは、「足るを知ること」と「人を思いやること」
     の二つです

    ・心を込めて日々を生きる

    私はあんまり人に自分の読んだ本を「読んでぇ」とは勧めません
    人それぞれ読書の趣味が違うし、どんなジャンルが好きかは外見だけじゃなかなか判断できないから
    意見を聞かれたら、自分の感想は言うけど「是非!絶対に読んで欲しい」とまでは勧めない
    でも、この本はちょっと勧めたくなりました

  • 足るを知る
    人を思いやる

  • 先ほど読み終わりました!
    この本はドラゴンズの荒木選手が大事にしている1冊というのを、先日の1500本安打の記事に載っていて、それにつられて読んでみました。
    正直凄すぎてある意味実感が湧かないところもあるのですが、そんな中でもいろいろと心に染みる内容が...たとえば、

    ・自分に対する過信は脆いものです。地に足をつけ、あせらず手を抜かず、一歩一歩歩み続けていれば、必ず自信がついてきます。勇気が湧いてきます。そして神仏が、まわりの人が、必ず守ってくださるのです。
    →「過信」、陥りやすいです。一歩一歩を大切に!

    ・その日のことはその日のうちにする。そのために私は、自分に十の力があれば十を出しきることを心がけていました。
    →先送りしがちな自分には痛い言葉です。自戒も込めて、そのような姿勢を重視しなくてはいけませんね。

    ・行を終えた現在も、「今日より明日、明日より明後日」と、いつもいつも過去最高の自分になれるように神仏に手を合わせ、祈ってます。
    →なかなかそういう風には思わずに日々は過ぎ去ります。せめて、「今日より明日、明日より明後日」ということも踏まえ、「今日は
    昨日よりよかったか?」と寝る前に反省するのも大事かもしれません...果たしてできるかな?

    こんなことを考えた1冊でした。
    人生、まだまだですね...

  • 千日回峰行者の塩沼氏の今度は自らの著書。前読んだ対談のものよりも、本人も言葉ですっきり書かれていて、「行」の様子がよく分かっし、その際の手記も掲載されていてよかった。
    前も思ったことだけれども、どうかんがえても辛いはずの行を、辛いと思ってやったことは一度もないと言えるところがすごいと思う。自分なんて、そういいながら本当は辛いと思ってるんじゃないのぉとか思ってしまうが…きっと塩沼氏は本当に思ったことがないように思える。それは本書を読めばよく分かる。でも自分が出来るかといえば…
    印象的なのは、「今日より明日、明日より明後日」という気持ちと、「人生生涯小僧のこころ」という言葉。自分の胸に刻み、日々を感謝して生きていきたい。

  • とにかく凄すぎる!なぜ、こんな荒行を実行できるのだろう・・・。
    これだけ自分の信念を貫き通せる人が日本にいるんだな・・・。
    それに比べて自分はいかにフラフラしているのか考えさせられました。日々精進!

  • 自分を変え続ける。そんな当たり前の事を決心させてくれた有り難い本である。この本との出会には感謝している。

  • 吉野・金峯山寺1300年の歴史で二人目となる大峯千日回峰満行を果たした塩沼亮潤氏の体験記。片道24キロ、高低差1300メート以上の山道を16時間かけて一日で往復し、合計4万8千キロを歩き続ける壮絶な修行。人間の底知れぬ気力、体力を思い知る。(吉里)

  • 限界を超える厳しい修行をやり抜くことで自分を磨き、人を許す

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著者プロフィール

大行満大阿闍梨、福聚山慈眼寺住職

「2023年 『明治神宮100年の森で未来を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

塩沼亮潤の作品

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