家庭教育の心得21

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  • 致知出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884748715

感想・レビュー・書評

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  • 私自身の家庭での生き方・しつけの仕方。
    時代に即さないところもあるのかもしれないが、基本は一緒だと思っている。

    〇では学校とはどういう役目かというと、結局「知識」を授ける所ということです。(p14)
    ☆と書かれているが、その後に、お茶を通しての「人間教育」にはなっていない、と書かれている。つまり、森先生の考える最上はおそらく知識を授けることを通して人間教育ができること、なのだろう。

    〇根本的な躾の3つは何かと申しますと、
    第一、朝必ず親にあいさつをする子にすること。
    第二、親に呼ばれたら必ず「ハイ」とはっきり返事のできる子にすること。
    第三、履物を脱いだら必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。
    ☆あいさつ、返事、後始末は知っていたが、正しく書くとこうなるわけか。知らなかったなあ。「はっきり」とか、書かれていたのね。

    〇夫婦のうちどちらか一方が、相手の不完全さをそのまま黙って背負ってゆくーという根本的態度を確立するほかあるまいと思うのです。(p49)
    ☆どちらも人間だもの。

    どんな人間になってほしいか
    〇(1)他人はもとより身内の者にも、一切人に迷惑をかけない人間になってほしい。
    (2)その上に、もしできることなら、多少とも人様のお世話のできるような人間になってほしい。
    ☆自分が、どのような子になってほしいと願いを持っているか。

    腰骨教育
    〇これが人間の一生において一番だいじだということをよく納得させた上で、それ以外は腰骨が曲がっているところを見たら、後ろから黙って手を当ててなで直してやるんです。その際大事なことは、「一切小言を言わん」ということです、(p74)
    ☆はい!!それ以外にも子どもの盗みは愛情不足が原因、とか、すねる子に対しての最上の処置は放っておいて、一切構わないこと、とか、身につまされる話が多い。

    家庭学習のポイント
    〇内気なお子さんを直す秘訣は、読本を朗々と自信を持って読ますというただ一つだけです。(p104)
    ☆音読が基本。

    〇2年生、3年生、4年生という3か年間の算数は、「一つも分からんものをなくする」ということです。(p105)
    ☆4年生までは徹底的に教える。そして、5年生からは、教えない。自分で勉強しないとだめな年ごろだから。子どもが尋ねてもいないのに詰め込むのは×。中二で手につかなくなる。

    褒め方
    〇ほめるのは後ろからほめるのが秘訣です。(p107)
    ☆うわーすごーい。がんばってるねえ。じゃあお茶でもださなきゃだね。
    とやっておいて、出すときは前から。すると、漫画が教科書に変わる( ´艸`)昔も今も変わってないなあ。勉強せんか!とは首がちぎれてもいわない。

  • まずは子どもたちに履物を揃えてもらうことから始めています。あと、私も気持ちの良い返事を心がけています。ビバ・立腰教育!

  • ”「母親のための人間学」だったが、読書会課題図書として読んだ。
    もとは1979年に自費出版で発刊された『家庭教育二十一箇条』で、2009年に致知出版社から改題して上製本として発刊したもの、なのだとか。

    いまの時代を森先生が知ったらどう表現されるのだろうか、と思いつつ、父親に関する記述を中心に襟を正しつつ読んだ
    →きっと変わらないんだろうけれど、男性性は「仕事に真剣に打ち込む姿を背中で見せる」「一生に3度のみ叱る」、女性性は「何があっても理解者でいる」「周りをいかす」ってことなのかな?

    <キーフレーズ>
    ・母の持つ感化力の偉大さ、ありがたさ。
    ・今後20年たちますと、その人たちのすべてがそれこそ「21世紀人」となり、全世界の人びとの注目の「的」となって、広い国際舞台においてこの祖国日本を支えていっていただかねばならぬが、しかしそれが果たして見事にやってのけられるかしら? という深い不安の念を掩(おお)い難いのです。(p7)
    ★「あいさつ」と「返事」で一応人間としての我を抜く、これが秘訣なのです。(p22)
     ※これ、結構大切なことだと思う。子どもだけではなく、大人でも目下に対しても。
    ・父親の偉さが本当に分かり出すのは、子どもが40歳を過ぎてからのことでしょう。そして、真に徹底的に分かるのは、やはり父親が亡くなってからのことでしょう。(p32)
     ※これはほんとにそうだった!
    ★それにしてもわが子の「人間教育」は、90パーセントまで母親の全責任と言っても過言ではないでしょう。ただ父親といたしましては、自分の仕事に対して真剣に打ち込む姿そのものが何よりの教育と申してよいでしょう。(p35)
     ※今の時代は「母親の全責任」といっていいのかな、とも思うが、人として「仕事に真剣に打ち込む」というのが大事なのは間違いない。
    ・夫婦の仲というものは、良きにつけ悪しきにつけ、お互いに「業」を果たすために結ばれた間柄とも言えましょう。そしてこの点に腰が据わるまでは、夫婦間の動揺はやまぬと見てよいでしょう。(p49)
    ・性根の入った子どもにするいわば「極秘伝」であるとともに、健康のためにも、一番よいわけです。つまり、こうしていますと、内臓を圧迫しませんから、内臓はいつも全開放で、胃も腸も肝臓も腎臓も活発によく働くのです。
     ※立腰について。たしかに内臓の負担は少なそうだわ。★
    ★ここ十年か十五年間は、自分の立てた計画というものは大体皆仕上げてこられたのも、腰骨を立て続けてきたおかげと申してよいのです。(p73)
    ・ほめるのは後ろからほめるのが秘訣です。(p107)
     ※これ、面白かった!!
    ・「粗食の日」p.115
    ★ほめるということは、土壌に水をやり、肥料をおくような仕事ともいえましょう。p136
    ・女性の幸福とは、直接自分の特徴とか個性を発揮することよりも、夫をして後顧の憂いなく、雄々しく敢闘させるとともに、子女を健全に育成するという任務を、立派に果たすことだと言ってよいでしょう。(p179)
     ※これが男性性とは違う女性性の役割なのかなぁ?(本当?)

    <きっかけ>
     人間塾 2016年2月の課題図書”

  • これまた素晴らしい書物ですね。
    身の引き締まる思いです。
    普通に生きていく。
    常に驕らず、謙虚に前を見て生きていこう。
    靴揃えてます。
    椅子引いてます。
    子供たちにもしっかりと教育していきます。
    ありがとうございました。

  • 毎朝読みたい本。

  • ・母親の責務…人間教育の真の基礎は家庭であって、しかもその8~9割までは実に母親の責任。「人間教育」という点では、残念ながら学校教育に大した期待ができないということ。学校は結局知識を教えることが主。よい先生や立派な校長先生に出会うと学校でも立派な人間にしていただけるが、現状ではこれは実際にはどうも困難と思わねばなりますまい。では家庭教育は一体どうしたらよいか。家庭教育の根本はまず「躾」から始まる。

    ・父親を立てよ…「ウチの父ちゃん、もっとしっかりしてちょうだい」という母親自身の言葉はまるでわが子に「父親軽視」の種まきをしているようなもの。子どもに「父親軽視」を仕込んでおいて子どもの人間教育なんて笑止千万。「亭主関白を増長することになりかねない」と心配なさる方もおありかと思うが、父親軽視の種まきは絶対いけない。父親軽視が父親に対する不信感に陥り、わが子を根本的に駄目にしてしまう。

    ・家庭生活上の最大のがん…親が年頃の子をむやみに叱ることと、子どものいる前では絶対に夫婦喧嘩をしないということ。せめてわが子のいる前だけは、それこそ絶対に夫婦喧嘩はしないという根本原則を確立してこれを厳守する。

    ・人間として一番大事なこと二カ条
    1)自分がいたん決心したことは石にしがみついても必ずやり抜く人間に
    2)ほんのわずかなことでよいから、他人のために尽くす人間に

    ・「食」の心得三カ条
    1)主食を白米から玄米に切り替える
    2)甘いものをとりすぎない
    3)よく噛みよく味わう

    ・ひもじさの経験…我々は時に飢餓感、すなわち「ひもじさ」を経験し、またわが子にもこれを体験させることが必要。ひと月に1回ぐらい夕食抜きの日を家族で持てばほぼ理想に近いといえましょう。また、ひと月に1日、玄米とみそ汁・漬物及び梅干しだけの日(=いわゆる粗食の日)をつくっていただきたい。人間というものは贅沢に慣れやすく、「食」の恩恵を忘れがちなもの。また、人間は物の豊かさに慣れると、とかく精神力の緊張が欠けて緩みやすくなりがちだから。時には「ひもじさ」を経験させるということは、親としての真の愛情ではないでしょうか。

    ・9つほめて一つ叱れ…人をほめるということは土壌に水をやり、肥料をおくような仕事。ほめるということは、その芽生えに注ぐ太陽の熱と光にも相当するもの。植物の成長に欠くべからざる第一必須の根本条件。それとともにもう一つ「ほめるということ」は相手を受け入れ態勢にさせるコツ。いわば伏せたコップを上向けにするような宅効をもつもの。これ一つできないようでは、いくら家庭教育といってみても空念仏である。

    ・「人は説教によって育つものではない」ということへの根本認識をまずもつこと。どうも世の教師も2+2=4というように説教さえすれば相手は聞くもののように考えている人が多いが、それがいかに根本的な迷妄かということが分からぬ限り、真の教育はスタートしないといってよい。

  • わが子の育て方、しつけ方ということで子育て教育本を乱読しましたが、選ぶとしたらやはりこの一冊。いかに女性の役割が重要か、そして女性の芯が、社会や国の芯となるのだということが分かりました。たしかに幼児はお母さんべったり。男の子であれ女の子であればお母さんこそ、しつけのスタートになります。そのとき父親の役割はまったくと言っていいほどない。。。人間学の基礎は母にあり、だったと大いに納得しました。これを実践につなげて生きたいと思っています。

  • この本は紹介いただいて、読んだ本。
    森信三さんを存じ上げなかったけれど、この本を紹介いただくというより、この前身の本を紹介いただきました。
    実際に読んで見て、時代背景を考慮して読むと表現等仕方ないのかもしれない…と思います。
    ただ、中身は少し時代錯誤でイマイチ…と毛嫌いするのでなく取り込むべき発想等はあると思えます。
    また、「母親のため」というスタンスでなければ、確かに…って思います。男女関係なく大事なことだろうなぁ…ということが書いてあるとは思います。
    時代背景として、書かれているような男性のみが社会で働くわけではないという前提が異なる部分がないときに、コレを強硬に言うと気持ち悪さが出ますが、昔はこんな風に考えられていたと理解するにはわかりやすいです。
    また、現代に失われているかもしれあい視点で、他の本などでも扱われている内容がありますが、なんせ他界された人の本だから時代に会わない部分は仕方ないかもしれません。

    テレビ対策を根本的に確立すべし
    など、今となってはそんなことを言ってから何年?
    スマホ対策とか、テレビゲーム対策になっているかも…と思います。

    ただ、そんな具合で、未来に対して危惧されていた事象に対しての過去の意見として読むと、それが採択されずできている現社会をどうにかするために…って同様のことが書かれていると思わされてます。

  • ママは必読!できればパパも!

  • 男の人の著書で、昔の人なので、ちょっとよくわからないとこもあったけど、参考になった
    母とは偉大なのですね、プレッシャーだわ

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