- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884748753
感想・レビュー・書評
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安岡正篤の弟子、伊與田覺による人間学「大学」「小学」「論語」「易教」「中庸」の解説
繰り返し読まないとね~
P19 人間は神と動物との中間にいる存在です。
小学~修己修身の教え、社会に出て通じる基本的なことを身につける社会常識
最近はこれが軽んじられ、損得だけが優先される社会に様変わりしている。
大学~大人(たいじん)の教え、他によい影響を及ぼすような人物を大人という
中学~調和と創造の学問、異質なものを無ず尾合わせ、調和させて、新たなものを創造していく学問
「小学」
洒掃応対(さいそうおうたい)、親を愛し、目上の人を敬い、先生を尊び、友を親しむ
掃除は人間を創る
応対の始まりは挨拶から
履き物の脱ぎ方でわかる人間性
習慣~~~くりかえしくりかえし行って習い、それが自然に、無意識に抵抗なく行われるようになること。そしてそれをすることによって非常な楽しみを覚えてくるような状態に達したこと
習慣化させることを日本では、躾(しつけ)と呼ぶ
~仕方なしにやっていてもそれを繰り返しているうちにいつのまにか身につき、楽しんでやれるようになる
誤った自由主義(強制することは、子どもの人権を無視することだ)により、強制される得ている経験の持たない子がふ
人には性を発揮するために一つのルールあり、それを道という
私の存在に親はかかせない、親の親、そのまた親というつながりがあってこその私という人間である。人間は、宇宙の根源からその根源のもつ力によって生み出された。宇宙万物いっさいはそのこんげんから生まれた、それは自然の理法。そしてその力には宇宙万物すべてを生成発展せしめる力がある。だから感謝はその宇宙の根源にむけられなければならない。
一万階の祈りを捧げるとは、一万回考えることである詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本で初めて小学、中庸に触れた。なるほど論語から発してこのように人間を鍛錬していきたのかと多いに納得する。
講演をまとめてものであるため頭にすっと入り、非常に分かりやすい。
中庸の冒頭のことばをここに記す。
「天の命ずる之を性と謂い、性に率う之を道と謂い、道を修る之を教と謂う」 -
「中国古典の入門書」にふさわしく、
平易に書かれている(というか講演録ですが)のに
奥が深いです。
「易と出世」はなるほどなあと思わされます。
何度も読み返したい良著。