幸せになるキーワート゛

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  • 致知出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884748760

感想・レビュー・書評

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  • ・人生に苦難が襲ってきたとき、その本当の意味を知る時が来ると信じることは、同時にいま目の前にいる人を信じて絆を深めていくこととも繋がっていて、周囲によき影響を及ぼしていくと私は確信しています。

    ・苦しさに気持ちが奪われそうになるとき、何気ない日常に目を向けてみてください。日々食べ物が与えられる、優しく声をかけてくれる人がいる、小鳥のさえずりに耳を傾けることができる、一日を無事に終えられる、家族が皆健康でいられる・・・。そういう人間の力ではない、宇宙の計らいを一つひとつ拾って、そこにある喜びを噛みしめていけば、私たちの心はいつしか明るく前向きになっていくと思うのです。どんなに暗い闇が襲っても、朝日の差さない日はありません。夜明けに近い時間ほど、闇は濃いのです。どの日も必ず明るい朝から始まります。必ず闇はなくなるのです。いまは小さな泉のような希望でも、信じて歩いていけば必ず幸せは訪れることでしょう。

    ・私たち人間は過ぎ去った出来事を思い出しては後悔し、どうなるか分からない未来のことを思い煩うという、頭の中でつくりあげた苦しみに、いつも苛まれ続けています。しかし、過去と未来に心を奪われることなく、目の前にある現実だけに生きていけば苦労は三分の一に減ってしまいます。過去と未来を一緒に背負おうとするから三倍の重荷になるのです。

    ・私たちの人生では時に自分は何もできず、何の価値もないなどと無力感に陥ることがあります。倒産や失業、リストラなど、いつすべてをなくしてしまわないとも限らない社会ではなおさらです。しかし、お金や地位がないから価値がないのではありません。逆にすべてをなくしたと感じる時こそ、順境の時には気付かなかった自然の恩恵や人間の絆に気付くことがあります。生かされていることの価値に比べたら、すべては相対的な価値に過ぎません。どうか、どのような状態にあろうと、自分の価値と尊さを日常生活の中で実感してみてください。

    ・逆境に遭遇したとき、それに振り回されるのではなく、まず現実に目を向け「こういう状態だ」と物事を冷静に受け止めます。そして、すぐ自分に問いかけます。「さて、どうしよう」と。できるだけ良い考え、明るく楽しい考えに切り替えていくことは幸せな人生を送る上でとても大事なことなのです。世の中には自分でコントロールできる問題とコントロールできない問題とがあります。天変地異や人間の生死に関わる問題。これらは人力ではどうすることもできません。一方で、その気になれば自分の力だけでいくらでもコントロールできるものがあります。それが「考え方」です。身の回りでいろいろな状況が起きた時に、自分の考え方をより良いものにつくりあげる。それこそが人間の最大の知恵であり、叡智なのです。

    ・私たち人間は他人の悪いところはすぐに分かるけれども、自分自身の思い込みや頑なさにはなかなか気づかないということです。私たちはいろいろな人生の局面で「絶対に自分が正しい」と思うことがあります。しかしこの「絶対に」ということが本当に正しいかどうか、冷静に考えてみる必要はありそうです。

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プロフィール

東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。フランス、イタリアに留学。スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授(日本近代文学)を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。聖心女子大学キリスト教文化研究所研究員・聖心会会員。長年にわたり、全国および海外で講演活動を行い、多くの相談を受けてきた。特に、死が近づく人やその関係者からの相談が非常に多い。世界中の病院をめぐり、東日本大震災の被災地巡りを頻繁に行っていることや、自身が臨死体験をしたことが関係している。著書に44万部突破の『9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係』(PHP研究所)のほか、『死にゆく者からの言葉』(文藝春秋)、『愛と癒しのコミュニオン』(文藝春秋)、『心の対話者』(文藝春秋)など。

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