ありがとう 生きること そのすばらしさ

著者 :
  • 致知出版社
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本棚登録 : 29
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884749309

感想・レビュー・書評

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  • 「死は怖い、だけどタブーにしてはいけない。だからボクたちは生きる」

    終末期医療の現場で死と向き合う著者が語る「生きる意味」
    実際のエピソードにリアリティを感じて、自己投影してみたり、心情に思いを馳せたりと、心に深くしみる。
    美談では終わらせていない、死生観。
    ふさぎ込んだ時、つらい現実にぶつかった時、
    何より、「生きている意味は?」とか「死ぬのが怖い」と思ったら、手に取って読んでみるといい。

  • 「ありがとう」
    本当に良い言葉です。


    <以下、備忘録>
    人生において遭遇するそれぞれの状況は、人に与えられた試練であり、解決すべき問題を提起しているのだ。そう考えると、人生の意味な何かという問いかけは、実は逆なのではないだろうか。結局のところ、人生の意味など問うべきではなく、自分自身がそれを問われているのだということに気がつくべきでだ。つまり一人ひとりが、人生からその意味を問われているのであり、自分自身の人生のすべてを引き受ける、つまり責任なる生き方をすることによってのみ、それに答えることができるのだ。

    死はバトンタッチの時
    自らの終わりを悟らなければ、バトンを渡そうとすることはできません。また見送る側も「逝ってしまう」「いなくなってしまう」と自ら離れていってしまうというふうに捉え、「私に思いを託していった」「心の中にいつまでも生き続ける」、そう捉えにくくなっています。そうすると、やりきれない感じも強く残るでしょう。

    残り週単位における終末期医療
    人はなにもしないで待つということが苦手です。座して死を待つよりは...と行動に出ます。そこで何らかの医療行為をするのは理解を得やすいです。しかし人の体は厳しい状況にあっても、それをやりくりしようと限界まで頑張っています。そこのバランスを医療行為をすることで崩してしまいます。何もしないで待つことが苦手なことの弊害が、こういうところに出てしまうのです。

  • ◆内容
    死を通して生きることについて考える一冊です。
     <目次>
    第一章 自分が死ぬと思ったことはありますか?
    第二章 こんな時はまだ死ぬ時ではない
    第三章 どうやって死を学ぶべきなのか
    第四章 死ぬことから生きることを考える

    ◆著者
     大津秀一 (東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンター)
     
    ◆東邦所蔵
     https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB00261024

  • 緩和医療医である著者が千人以上の死を通じて感じたこと、生きることのありがたさ、命を全うすることの大切さを説く。読者として生きることに疲れている人、希望を持てない人を対象にしている節があるが、万人うけする内容。
    所々本を閉じて考えさせられる点もあり、内容は簡単だが奥が深い。

    以下、個人的なメモ。
    ・幼い子供を残した死んだサラリーマンの話。
    ・その果てにたどり着いたのは、自分が生かされているという思いだったのでしょう。
    ・浅はかだなと思うのは、いつか、人は死ぬということです。いがみ合っている余裕はない。
    ・人生の意味を問うのではなく、人生に問われている。
    ・「世界平和のために私たちはどんなことをしたらいいですか?」
    「家に帰って家族を愛してるあげてください。」by マザーテレサ
    ・山岡鉄舟と勝海舟。
    勝「いよいよご臨終と聞き及んだが、ご感慨はいかがかな。」
    山「現世での用事が済んだので、お先に参ることにいたす。」
    勝「さようか、ならば心静かに参られよ。」

  • チェック項目21箇所。苦しみ悩む人の心が少しでも楽になるように。重い病気を抱えている患者さんの苦しみは身体だけでなく心が疲れている。不治の病で最期にいてほしいのは誰か?医師なのか?家族なのか?緩和医療医としての医者としての考え・・・命を救うためではないのか?緩和し、死を見届けるしかないのか?絶対の法則はどんな場面でもない。人は絶対が好き・・・絶対があると思考しなくていいから。努力しても叶わないことはある・・・「死」。やりきることが大事。いじめはいつか終わる・・・自殺はしてはいけない。いじめをしている人で人生を楽しんでいる人はいない。自分の心が満足度を決める。これが人生最後の日だと思って生きる・・・スティーブ・ジョブス。人生の意味を問うのではなく、問われている。人生があなたに問うている。「死」を経験するのはトラウマ??子供はそんなに弱くない。「死」はすべての人間が通過すること。タブー視しない。「死」はバトンタッチ。マザー・テレサ、家に帰って家族を愛してあげる。得るものよりも失うものの方が同じ価値でも心の傷が大きい。「死」について語ること。

  • なんかイマイチ。中途半端な気がする。
    観念的、概念的な部分が多く、もっと具体的な部分が欲しかった。
    シリーズ化しているようなので、もしかしたら他の著作は、もっと具体的であるのかもしれない。

    帯には10代を対象にしているかのように書かれているし、実際に文字は大きく、行間は広く(笑)、文体も平易だ。
    だが、書かれている内容は、抽象的だし、ノンフィクションというよりも宗教・哲学の域に到達している。せっかくなので、もっと噛み砕いて述べて欲しかった。

    「ブックトーク用に」と購入したが、使えない。
    というのが率直な感想。

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プロフィール

1976年生まれ。茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。日本緩和医療学会 緩和医療専門医、がん治療認定医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会認定内科医、日本尊厳死協会リビングウイル(LW)受容協力医師、 2006年度笹川医学医療研究財団(現・笹川記念保健協力財団)ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、日本最年少のホスピス医(当時)として京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、2008年より東京都世田谷区の入院設備のある往診クリニック(在宅療養支援診療所)に勤務し、入院・在宅 (往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない終末期医療・緩和医療を実践。2010年から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、現在緩和ケアセンター長として緩和ケアチームを運営している。現在多数の患者の診療に携わる一方、 著述・講演活動を通じて緩和医療や死生観の問題等について広く一般に問いかけを続けている。

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