死を考える100冊の本

著者 :
  • 致知出版社
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本棚登録 : 104
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884749811

感想・レビュー・書評

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  • 死を考える、生きるためには死をどう定義すべきかと考えたとき、その参考となる書籍を示してくれた良本。

    もちろんこの本だけで完結しないけど、この本を通していくつか読んでみたい本を知った。

    死をどう定義するかは、これは自分の死のその最期まで、考えないといけないと、今の自分は定義する。

  • 文字どおり、著者が選んだ「死を考えるための100冊」を紹介した本である。
    選ばれている本は、キューブラー・ロス『死ぬ瞬間』、立花隆『臨死体験』、『ヨブ記』、井筒俊彦『イスラーム文化』、空海『秘蔵宝鑰』、平田篤胤『霊の真柱』、鴨長明『方丈記』、シェイクスピア『ハムレット』、カミュ『異邦人』、ナンシー・ウッド『今日は死ぬのにもってこいの日』、深沢七郎『楢山節考』、寺山修司『墓場まで何マイル?』、福岡伸一『生物と無生物の間』、レベッカ・スクルート『不死細胞ヒーラ』、シュレーディンガー『生命とは何か』、茂木健一郎『意識とはなにか』、藤原新也『メメント・モリ』、荒木経惟『センチメンタルな旅・冬の旅』、柳田国男『遠野物語』、プラトン『ソクラテスの弁明』、『論語』、セネカ『人生の短さについて』、ジョルジュ・バタイユ『エロティシズム』、三島由紀夫『葉隠入門』、ヴィクトール・フランクル『夜と霧』、岸本英夫『死を見つめる心』、NHK「東海村臨界事故」取材班『朽ちていった命』、白洲正子『白洲正子自伝』、永六輔『大往生』など、古今東西の名著が並んでいる。
    直接的に「死」を扱ったものに限らない幅広い分野からの選本となっているが、数ある日本の古典文学からの一冊として『方丈記』を、シェイクスピア悲劇からの一冊として『ハムレット』を選んでいるように、全体のバランスを意識してセレクトされている。尚、著者は、なるべく新刊で手に入りやすい本を選んだと書いているが、出版から7年経っており、AMAZONで調べたところでは、約3割は既に絶版である。気になった本は、とにかく買っておく必要がある。。。
    私が読んだことがある本は26冊含まれていたが、中でも、藤原新也の『メメント・モリ』(ラテン語で「死を想え」の意)が入っていたのは嬉しかった。「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」というコピーが物議をかもした同書のまえがきには、「街にも家にもテレビにも新聞にも机の上にもポケットの中にもニセモノの生死がいっぱいだ。本当の死が見えないと本当の生も生きられない。等身大の実物の生活をするためには、等身大の実物の生死を感じる意識をたかめなくてはならない。死は生の水準器のようなもの。死は生のアリバイである」とある。
    死を想うことは、生を想うこと、死を考えることは、生を考えること、である。
    我々にとって最も大事なことを考えるきっかけを与えてくれる良書と思う。
    (2020年1月了)

  • 死についての様々な本を100冊紹介してくれる本。
    わかりやすく紹介してくれているのでこの中から数冊読みたいと思う。

  • 私も同じようなことをやっている。
    死にまつわる金言と、その解釈、みたいなの。
    でも、この久我さんは私なんかよりはるかにレベルが高くて、本のチョイスもとてもいいと思う。

    図書館で借りるのもよかったのだけれど、死について死ぬまで考える私にとっては新刊で買う価値はあったのだ。

    ただ、このガイド本を読んで知った気になってはならない。やっぱり読書の醍醐味は原典に触れること。ダンテも本居宣長も、やっぱり原典を読まなきゃならないね。

  • これから死ぬまでに何冊の本が読めるのか。せいぜい1万~2万冊で、3万冊は厳しいかな。可能な限り先人の知恵を吸収して死にたい。映画もあと2万本ぐらいは見たいし。そう考えると、ホント時間がないなと思う。いつ死ぬかもわからんし。明日かもしれないし。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:114.2||K
    資料ID:95130599

  • 致知2013.1号より

  • 古今東西、有名無名の書から100冊をセレクト。選択はなかなかいいと思う。読んだことのない本も多いので、これからの読書の参考にしたい。残念なのは、一冊ごとの解説文が短すぎて、個々の書の良さが十分に伝わってこないところか。

  • 【新刊情報】死を考える100冊の本 114.2/ク http://tinyurl.com/bdud78y 立花隆「臨死体験」、シェイクスピア「ハムレット」、三島由紀夫「葉隠入門」…。宗教から文学、科学、哲学、死に方まで、死にまつわる本を名言とともに紹介。死を考える読書案内 #安城

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著者プロフィール

1955年、神奈川県生まれ。出版社の編集者を経てライターに。実用書、科学関係の書を中心に活躍中。

「2008年 『家電・デジタル機器業界大研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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