五輪書 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ5)

  • 致知出版社
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本棚登録 : 317
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884749828

作品紹介・あらすじ

『五輪書』は、人生のさまざまな局面に待ち受けるさまざまな敵との戦いに勝つためのノウハウを記した「ビジネス書」であり、乱世を生き抜くヒントを与えてくれる「人生の指南書」でもある。

感想・レビュー・書評

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  • 宮本武蔵の『五輪書』をわかりやすい現代語に訳した本。
    巻頭と巻末の解説はあるが、本文中の注釈は最低限しかなく、本書だけで全体を理解するのは難しい。とはいえ、全体をコンパクトにまとめて読み通すことができるので他に多数出版されている関連書を読むとき手元にあると重宝しそうだ。

  • 0 どんな本?
    伝説の剣豪宮本武蔵が記した兵法書。兵法の本質
    の追求を感じる素晴らしい書。思ってたより現実的
    である。

    1 何で読んだの?
    (1) 何らかの学びがあると思って一読したかった。
    (2) 宮本武蔵の思想を学びたかった。
    (3) 五輪書を説明できる状態

    2 構 成
    全5章構成150頁。地の巻きで全体の構成とコン
    セプトを説明して、空の巻きで悟りの境地を示して
    終わる。

    3 著者の問題提起
    本質を見失っている流派が多過ぎる。勝つ事を追
    求する事が兵法では重要だ。

    4 命題に至った理由
    細川忠利の命

    5 著者の解
    兵法の本質を理解し鍛錬する事が重要だ。

    6 重要な語句・文
    (1) 過剰な事は足りない事と同じくらい悪い
    (2) 千日の稽古を鍛とし万日の稽古を錬とす。
    (3) 見と観
    (4) 役に立たない事はやらない。
    (5) 有構無構
    (6) 拍子
    (7) 表・奥

    7 感 想
    読んでいて武蔵の文字に出来ない感覚的な部分を
    表現できない気持ちが伝わってきた。深く知りたい
    事は拍子。1番刺さったのは役に立たない事はやらな
    い。人に勧めるなら6-(1)。
    五輪書の五輪とは地、水、火、風、空と言う仏教思
    想らしい。これも一つの学び。

    8 todo
    人に話そう。

  • 宮本武蔵がここまで理論派だったとは。しかも、無理に知ったかぶりせず、文章にしにくいとこともそのままに記載しているところに真摯さが表れている。
    いまから約400年前に書かれたもの。昔から日本人は凄かった。

  • 世間を見渡すと、様々な芸を売り物に仕立て、我が身を売り物のように考え、いろいろな道具を売り物にしようとする者がいる。そうしたやり方を「花」と「実」の二つに例えていうなら、花よりも実が少ないということになる。

    目配りには、心で見る「観」と目で眺める「見」の二種類がある。「観」は強く「見」は弱い。近くにたぐり寄せるようにして見ることで、その本質を見抜き、近くのものは逆に遠くから眺めるようにして大局的に判断することが大切なのだ。

    同じ過ちは、二度までならやむを得ないが、三度目は絶対に許されないのである。

    「底を抜く」というのは、敵と一線交えたとき、形の上では勝ったように見えても、敵はまだ闘争心を失わずにいて、上辺の負けたような表情とは裏腹に、胸の奥ではギブアップしていないことがよくある。そうしたケースでは、こちらの気持ちを直ちに切り替え、敵の胸の内に残っている戦意を根絶やしにし、敵が心底から敗北したという気持ちになるのを見届けないといけない。これが「底を抜く」ということだが、敵の底は太刀で抜くこともあり、体を使って抜くこともあり、心理的に抜くこともあるので、やり方は一通りしかないと思い込んではいけない。

    上手のすることは、ゆっくりしていると見えながら、間はほぼ抜けていないのである。何事でも、し慣れたものをやるときは、傍目にも決して急いでいるようには見えないものだ。

    戦いの道理を教え授けるのに、何を「秘伝」とし、何を「公開」として区別する必要があろう。

  • よく吟味すべし、よく鍛錬すべし。
    ただ兵法のマニュアルとしてではなく、
    踏まえた上で実践し、鍛錬することの
    大切さを解いている。
    本質は一つ、戦いに勝つこと。
    その目的意識を明確にさせてくれる一冊。

  • 【武士】ただ潔く死ぬことが究極の目的。

    地水火風空

    【水】方円の器に従う。自分に合い、相手を狂わせる拍子。心眼濁らぬ不動心。観と見。五構の構え。有構無構。目的のみ。居つくな。千日稽古を鍛、万日稽古を練。

    【火】場の次第。先手。枕を押さえる。渡を越す。景気を知る。崩れを知る。敵になる。四手を放す。陰を動かす。影を押さえる。移らかす。むかつかする。おびやかす。角に触る。山海の替わり。鼠頭午首。

    【風】本質のみ。実直で正しい武芸の精神を研鑽し、会得することで徳を積もうと精進し続ける心がけ

    【空】真の空を知る為の真の心。

  • 76分で読めませんでした!また読むよ!

  • 包丁を柔らく握ると切りやすくなった。
    地の巻:兵法の道の概略,二天一流の見方考え方
    水の巻:二天一流の兵法,水は方円の器に従う
    火の巻:戦い方,勝負のありよう
    風の巻:他流派の兵法について,二天一流との違い
    空の巻:真の兵法道は空なり
    の5つで構成。

  • なんだかんだで読んだことがなかったので、読んでみました。
    兵法書とのことで、武術の基本も書かれていますが、士農工商それぞれの職人はそれぞれの道を究めるべきということが印象に残りました。

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