魂の科学

  • たま出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884811105

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  • 「魂の科学」Swami Yogeshwaranand Saraswati


    この宇宙は地水火風空の微細元素から創り出されている。

    肉体の構造
    1.上皮組織、、、身体や体腔を被う組織
    2.結合組織、、、他の組織同士を結合保持させる組織
    3.筋肉組織、、、身体の四肢やその他の部分を動かす
    4.神経組織、、、組織同士の働きを調整する

    宇宙空間では、「空」元素は他の元素に比して最も精妙であり、他の全ての元素の一部になっている。
    「風」元素は空の次に精妙で、火、水、地の一部になっている。「火」元素は風元素の次に精妙で、水、地の一部になっている。「水」元素は火元素の次に精妙で、地の一部になっている。これらの各元素は自分より粗雑な元素を包み込んでいると同時にその組織の一部になっている。これは肉体中でも同じ。

    精神集中、瞑想、三昧の三行法はSamyamaと呼ばれており、特に強力な精神集中と事物に対する識別力がつく。この力がついてくると心素の働きを支配できるようになる。

    心素の働きを支配する行法として、苦行、読誦、神への祈念の3つを実践ヨーガと言う。

    真我は心臓の中にあり、原子よりも小さい物質。

    理知の持つ心理作用
    (1)正知
    1.直接経験による知識
    感覚器官がその対象と接した事によって生ずる知識。確かか不確かかどちらか一方に定まっている。
    2.推理による知識
    知覚できないものを推理して得る知識。
    3.聖教に基づく知識
    賢者に書かれた書物からの言葉に基づく知識。
    (2)誤謬
    対象の実態に基づいていない不正な知識
    (3)想像
    言葉の上だけの知識に基づいており、客観的対象を欠く知識

    各知覚器官内部で優位になっている実在原理
    地:鼻
    水:舌
    火:眼
    風:皮膚
    空:耳

    運動器官の中では生殖器官の働きが、知覚器官の中では味覚器官が最も強力な働きをする。従ってこの両器官の働きを支配する事は困難。

    世俗的な知性の豊かさだけでは歓喜溢れる道を歩めない。なぜなら真実と判断したものが間違っていたり、善しとしたものの中に悪が、徳としたものの中に不徳が、善性の中に動性と暗性があるから。
    従い、世俗的な知性を超えてより純粋な知性を得る事。

    5種の微細元素
    地:香
    水:味
    火:色
    風:触
    空:音

    粗雑元素の特徴
    地元素、、、重さ→硬さ→被い包む→安定性→割れる
    水元素、、、流動性、粘着性、冷たさ(w風)、清める
    火元素、、、熱と光、純化、分解、貫通、透過
    風元素、、、動性と振動性、自由、浄化、きまぐれ、乾燥、覆い隠せない、生気、運動
    空元素、、、空間性

    火はあらゆる物質を他のもっと精妙なものへと変化させていく力の象徴。

    生気は地表のすぐ上を取り巻き、人間は呼吸によって身体に取り入れ、生命活動を維持している。生気のないところでは人間は生きられない。

    まず最初に空元素が創造される。空元素の中には微細空元素の原子があるだけ。二つの空原子が結びつくと空元素が出来上がる。二つの空原子と二つの風原子が結びつくと風元素ができる。また、二つづつの空、風、火原子が結びつくと火元素ができ、空、風、火、水原子が結びつくと水元素ができ、空、風、火、水、地原子が結びつくと地元素ができる。こうして宇宙を構成するあらゆるものが出来上がる。

    60個の微細空元素の原子が一つになると粗雑次元の空元素が創り出される。同じく60個づつの空元素と風元素が一つになると粗雑次元の風元素ができる。

    5元素の諸特性
    空元素:「音」
    風元素:「音」「触」
    火元素:「音」「触」「色」
    水元素:「音」「触」「色」「味」
    地元素:「音」「触」「色」「味」「香」

    特性が互いに他の元素の特性を補い合う。

    微細味元素の知覚は、精神を集中する事によって今味わおうとしている「味」を強く感じ取れるようになる。これは粗雑次元の味を超えたもの。

    眼球や舌の先、鼻、指先、口蓋は、微細触元素にとって非常に敏感な部分。

    真我は自己本来の性質に安住しており、それ自体で存在し、全く完全な存在であり、絶対の歓喜に包まれている。

    人間にとっての至高善、究極的義務、究極善、努力の最終目標とは、真理を識別しうる智慧によってこの自我意識から生じてくる執着心を消し去っていく事。

    歓喜の種類
    人的歓喜
    人的妖精の歓喜
    天的妖精の歓喜
    祖霊の歓喜
    生まれ落ちた時より深い喜びを味わっているような大悟している聖者の歓喜
    業天の歓喜
    天神の歓喜
    帝釈天の歓喜
    祈祷王の歓喜
    造物主の歓喜
    ブラフマンの歓喜

    解脱の段階
    1.識別智を得る事
    2.法雲三昧の境地で究極的な心の満足を得る事
    3.煩悩の業を押さえ込んでしまう事
    4.完全なる離欲の境地に達して自己本来の境地に留まる事
    5.ブラフマンの内において、真我が自分自身を確立する事

  • とても詳しくかつ分かりやすい解説と図説で、精神世界とその行き方を精緻に丁寧に教えてくれる本です。その辺のちょっとした霊能者が書いた本ではありません。ものすごくレベルの高い内容です。この本を読むまで誤解していたことがたくさんあることに気づかされました。
    本物のヨギであるスワミ・ヨーゲシヴァラナンダが書いた本です。精神世界に興味のある方は是非教科書として読んでください。

    レベル:891

    なかなかお目にかかれそうにない数字がでました。
    ここに書かれていることはほぼほぼ正しいと思ってよさそうです。

  • これは凄い。ほとんどこの本と続編の「実践・魂の科学」でラージャヨーガは充分だとさえ思う。長い間、ヨーガの必読本とされているのもわかります。

  • これは凄い。
    この本と続編の『実践・魂の科学』で、ラージャヨーガは充分だとさえ思う。
    長い間、ヨーガの必読本とされているのも分かります。

  • \3800

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