びんぼう神様さま

著者 :
  • 地湧社
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  • Amazon.co.jp ・本 (59ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885031533

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で「びんぼう神さま」という本を借りた。短い物語なのですぐ読めたその作者を検索すると兵庫県宝塚市に住んでいると書いて有るでは無いか。早速HPを見てみると彩都に店を持っている。それもマダムシンコのすぐ近所だ。また、そのホームページを拝見するとレストランをやっており、名前が「おこめキッチン」と言い、若杉友子さんの食の関係だ。今度一度彩都の途中で寄って見よう。

  • 貧乏神の改心物語とでもいいましょうか。
    入り込んだ先でその家の不幸を願っていた貧乏神が、
    家主の人柄に感化され、ついにはその家のために
    尽力する、というもの。
    昔話的な文体と、作者自身の絵が、ほっこりとした気分に
    させてくれます。
    お話の中には福の神や疫病神、さらに死神までもが登場。
    彼らの「神さま関係」のやりとりも面白く読めました。
    また、貧しい農村が近隣との関係を良好に保たないと
    生活が成り立たない、厳しい状況もうかがえ、
    神をまつることの切実さなども伝わってきました。

  • 「貧乏神でも神様は神様」と拝む松吉夫婦に対して「神であるからには神らしいことをしてやりたい」と心痛める貧乏神。
    手のひらに載るような小さな話しだけれど心打たれた。

  • 我が家にいるのは貧乏神。でもありがたいと拝んでいると。

  • いろんなものに感謝することの大切さを教えてくれ、心が暖かくなる、いい作品。

  • 僕が本を読むきっかけとなった原点。
    すべての始まりはここから。
    とっても温かい。
    人間は本当に素晴らしい。

  • 松吉の家にびんぼう神が住み着いた。家はみるみるびんぼうになってゆくが、松吉と嫁のおとよ夫婦は、ちいさな幸せをみつけては感謝して暮らしていた。あげくに、びんぼう神、とつくのだからと神棚をつくって、びんぼう神をまつったのだ。
    これまで人に嫌われても感謝されることのなかったびんぼう神はびっくりするやら、申し訳ないやら。
    松吉たちには幸せになって欲しいと思うようになるのだが・・・


    今の世の中、こういう本が必要なのかも。
    本来、日本人は身の丈にあった生活で満足、感謝する毎日を送っていたと思う。福の神の苦悩や、大神さんの采配もいい。

  • 物事を見る視点や心の持ち方で,多くの事は乗り越えられると感じた。
    びんぼう神が己のアイデンティティを思い悩んだり,夫婦や村人の心の変化など人の弱さや温かさを含め人間を描いている話だと思う。

  • みえないものの大切さなど、再度教えられるお話。
    何度か読み返してしまう、文章の魅力がありました。

  • 8/2 OA 仕事に効く1冊

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