お話について (松岡享子レクチャー・ブックス (1))

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  • 東京子ども図書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (122ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885690204

感想・レビュー・書評

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  • 物語について。

    人は自分の物語をつくりながら、そしてそれに依りながら生きている、ということ。

    ナラティブの視点からも興味深く読みました。

    誰かの作った物語。
    誰かの物語。
    そして、わたしの物語。

    物語について調べてみるのもおもしろいかもしれないと思いました。

  • 言葉の習得の順序は最初は口と耳から。自分の人生を生きるということは、自分の物語を作っていくということ。しかし人生は未完のまま永遠に完結することはない。そしてトラブルにあえば既存の物語の常識が通用しなくなる。もしそのままだと既存の物語に一貫性を持たせるために、最悪自殺という選択肢も免れない。そういうときにはそのトラブルを前提とした新しい物語を構築する必要がある。そのためにも私たちは自分以外の人の物語を必要としている。

    レクチャーブックス『お話とは』と似たようなタイトルのため、同じような内容かと思いきや、打って変わって別の内容だった。それもそのはず、前作品は1974年の出版であり、今作品は1996年の出版である。作者も歳を取り、その分多くの本を読み一般人ではとうてい達しえないような読書量を積み重ねてきたのであろう。以前はお話の持つ魅力や、話をするときに物語と一体になる高揚感、つまりお話がいかによいものかということが切々と述べられていたが、今回は違う。人生においての選択肢を増やすために、どうか子どもたちにたくさんの本を読ませてほしいという切実な趣旨だ。

  • 1984年の講演からのものを編集したもの。
    子ども達に肉声で昔話をすることの意味が長い経験と、多方面からの文献とも照らしあわせて語られています。
    松岡享子さんの言葉は、時々読み返して自分の気を引き締めたい。
    東京こども図書館へ発注したら、サインがあってちょっとお得。

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著者プロフィール

"神戸市生まれ。神戸女学院大学英文学科、慶應義塾大学図書館学科卒業。1961年渡米。ウェスタンミシガン大学大学院で児童図書館学専攻の後、ボルチモア市立イーノック・プラット公共図書館に勤務。帰国後、大阪市立中央図書館を経て、自宅で家庭文庫を開き、児童文学の翻訳、創作、研究を続ける。特に子どもたちへ本やお話を届ける活動の普及に力を注いでいる。1974年、石井桃子らと財団法人東京子ども図書館を設立、現在、同館名誉理事長。著書に『子どもと本』『えほんのせかい こどものせかい』創作に『なぞなぞのすきな女の子』『うれしいさん かなしいさん』、翻訳に『しろいうさぎとくろいうさぎ』、「うさこちゃん」シリーズ、「パディントンの本」シリーズなど多数。

「2018年 『おぼえること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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