おはなしのろうそく (1)

  • 東京子ども図書館
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本棚登録 : 160
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (46ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885691003

感想・レビュー・書評

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  • 収録作品
    エパミナンダス(ブライアント作 松岡享子訳)

    ─指あそび─こぶたが一匹(中川李枝子作)

    かしこいモリー(イギリスの昔話 松岡享子訳)

    おいしいおかゆ(グリム昔話)

    くまさんのおでかけ(中川李枝子作)

    ブドーリネク(チェコの昔話 松岡享子訳)


    いつもの図書館の、児童書の特設コーナーの脇に、ひっそりと置いてあった事に、最近気付きまして(番号順にまとまってあり、結構揃ってるかも)、以前読んだ、「かしこいモリー(中川千尋訳)」との違いが気になり、借りてみました。

    さっそく読んでみたところ、モリー三姉妹と、人食い大男の三人娘を間違えるエピソードの内容が、ベッドから連れ出すのではなく、その場で・・って、読み聞かせ用にしては、結構残酷な内容だと思ってしまったが、これ、読み手の技術で何とかなるのでしょうかね(^^;)

    ただ、その後のモリーと人食い大男との対決は、文字だけでも変わらぬ、ユーモラスな雰囲気で、やはり、この繰り返す面白さというのが、お子さんにはハマりそうですよね。

    その繰り返す面白さは、「エパミナンダス」や「ブドーリネク」も同様で、前者は、一つずつずれていく面白さがあり(でも最後は、おばさんの言い方も悪いよね)、後者は、オルガンひきの歌が印象的でした(実際、声に出して歌うと楽しそう)。

    また、指あそびの「こぶたが一匹」は、巻末の「話す人のために」で、実際の指の動かし方が詳しく載っているので、お子さんのいらっしゃる方は、実際に節を付けながら、一緒にやってみると、きっと楽しいと思いますよ。

  • 小さい頃寝る前に母が読み聞かせてくれていたシリーズ。「おいしいおかゆ」、こないだなんかの作品の中に出てきたなー。

  • こどもの頃よく読み聞かせてもらった、おはなしのろうそくシリーズ。今読んでもなかなかおもしろい!!

  • おかしいおかゆ
    感想 木の実を拾いに行った女の子がおなべを貰い、母が使い方もよくわからず使ったことからおかゆが止まらなくなり、多くの町に迷惑をかけてしまうというお話しだったが一見面白いだけの話のように見えて、使い方のわからないものを勝手に使うことがどれだけ大変なことなのかを伝えてくれていると感じ印象に止まりました。

  • 「かしこいモリー」についての感想
    このおはなしを通して、モリーがお姉さんと自分の命を守るために、知恵を用いて大男と戦ったことは勇気ある行動だったと感じた。しかしながら、自分たちの命を守るために、罪のない奥さんや娘たちを大男に殺させてしまったことは、果たして善い行いだったのかということを考えさせられた。

  • ブドーリネクについて
    ブドーリネクは、おばあちゃんとの約束よりもリシュカの尻尾に乗りたいという気持ちが勝ち約束を破り続けた結果、穴の中に入れられてしまう。子供達に、家族の約束を守らないと、後悔することになるという教訓を教えてるように思えた。

  • 「かしこいモリー」というお話について。家を追い出されたかわいそうな三姉妹たちが、苦難を乗り越えて、最後には王子様と結婚するというサクセスストーリー。まさにハッピーエンドなのだが、一方で大男との戦いの描写が怖すぎる節がある(子供達にはユーモラスに見えるらしい)。大男本人に手を出さないあたり、モリーの賢さと残虐さが窺えるわけだが、親切にしてくれた奥さんまで利用するとは凄まじい図太さである。

  • 『エパミナンダス』『かしこいモリー』『ブドーリネク』などを収めた小さなサイズの読み聞かせ用絵本。上記の三作品とも、展開や歌などにそれぞれ「繰り返し」の面白さがあるため、ちょっと怖い筋のお話でも小一の娘は楽しんで聞いてくれていた。

  • エパミナンダスやかしこいモリーなど、何回も読み聞かせた。大人が読んでもおもしろい。

  • この本に出会ったのは、今から十数年前。
    読書教育を推進している学校の読書ボランティアさんからであった。

    絵本を何冊か読み終えると、
    「今度の本は、絵はないけれども、頭の中に自分で絵を思い描くつもりで聞いてみてね。」
    と言い、小さな本を取り出し、お話を読み始めた。
    今でも覚えている。

    今年6月ごろ、「エパミナンダス」を読み聞かせした。
    子どもたちは、至る所で「エパミナンダス」という言葉を口に出す。
    「また読んで!」と言う。
    結局11月にもう一度読み聞かせた。

    とにかく、強烈な印象を持つこと間違いなしの話である。

    32冊発刊されているが、はじめて買うならこの1冊。

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著者プロフィール

子どもの本と読書を専門とする私立の図書館です。1950年代から60年代にかけて東京都内4ヵ所ではじめられた家庭文庫が母体となり1974年に設立、2010年に内閣総理大臣より認定され、公益財団法人になりました。子どもたちへの直接サービスのほかに、“子どもと本の世界で働くおとな”のために、資料室の運営、出版、講演・講座の開催、人材育成など、さまざまな活動を行っています。

「2023年 『おはなしのろうそく 33』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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