よい語り 新装版: 話すこと1 (レクチャーブックス◆お話入門 4)
- 東京子ども図書館 (2008年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885691904
感想・レビュー・書評
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お話を子どもの心に届けたいと思っている人が読んでおくと良いと思われる本です。
語り=絵本などを使わない素話のHowTo本ですが、読み聞かせ専門の方にも役立つ内容が満載です。
特に、著者が「素人の語り」として紹介する、聞き手の心にお話を伝える方法は、色々な表現方法があふれるこの時代だからこそ、語り手は知っておくべき事だと思われます。 -
H26.9.24
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「よい語り」とは何だろう。
そのために気をつけること、工夫できることは何だろう。
そんなことを知りたくて、手に取りました。
「聞き手」がラクに聞けるための工夫について紹介されていて、それはそのまま「対話の場」についても言えることかもしれないと思いながら読みました。
声の大きさ、リズム、間。
伝えたいことを自分の心にえがくこと。
聞いた人が、イメージを心に描けるような語りの工夫をすること。
読み聞かせの活動をしていなかったら出会えなかった本だと思うので、この本との出会いに、不思議なご縁を感じてうれしかった一冊でした。 -
お話を伝えたい気持ちを大切にする。
読む上で大切なのは、母音とテンポと間。
アクション
話す時の間をしっかりとる。 -
<b>『よい語り』(松岡享子/東京子ども図書館)</b>
<b>『お話の実際』(松岡享子/東京子ども図書館)</b>
東京子ども図書館から、
「レクチャーブックス◆お話入門」シリーズの4巻と5巻として
上記の2冊が出版されました。
これから「お話」(おはなし、素話、語り)をしてみたい人、
自分の「お話」がうまくいかないと悩む人の役にたつ、
たとえばこんな知恵のことばがちりばめられています。
わたしたちがお話をする第一の目的は、物語のたのしさを
子どもと分かち合うことにあります。
声で大事なのは、なんといっても聞こえること、それも、
できることなら <i>らくに</i> 聞けることです。
声をよくする第一歩は、自分の声にも、人の声にも、よく
耳を傾けるということです。
もし、語りにテクニックというものがあるとすれば、
<i>間</i> のとり方こそそれだと思います。
よい語りには、よい物語と、よい語り手だけでなく、
よい聞き手も必要なのです。
また、お話をする時間、部屋、プログラムの組み方、
はじめる前とあとに気をつけることなど、たいへん実践的な
アドバイスがわかりやすく、かつコンパクトにまとめられた本です。
驚くべきは、この本の前身となるシリーズが
1970年代にすでに出版されていたこと。
いま、あちこちでエラそうに発言していることのほとんどが
ここに含まれていると言ってもおかしくありません。
30年以上も前に「おはなし」についてこれだけ充実した内容が
書かれていたことに、勉強不足をただただはじるのみです。
「おはなし会」にかかわっている人、必読の書、
いちど目をとおしておいてけっして損はありません。 -
お話をはじめて語る人や、もうすでに語っている人にももちろんためになる一冊。